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企業研修にマインドフルネス研修を取り入れる時に気をつけたいポイントとは

マインドフルネスの企業研修

テレワークが普及し働き方が多様化する中、ストレスを抱えこむ人が増えています。従業員の心の健康やモチベーション向上の研修を実施、検討している企業も見られますが、そういった企業研修の一環として注目されているのがマインドフルネスです。

本記事では、「マインドフルネスの概要」や「企業研修にマインドフルネスを導入するメリット」と「気をつけたいポイント」、「実際に導入した企業の事例」を紹介します。

マインドフルネスとは?

マインドフルな女性

ストレス社会と言われる現代、過去の仕事の失敗を後悔したり、明日のプレゼンテーションがうまくいくか不安に感じたりするなど、人間の脳は1日のおよそ半分以上、過去や未来にさまよっています。

脳が疲労すると集中力や体力の低下、いらいらやだるさにつながり、うつ病などの精神疾患を患う原因ともなります。

マインドフルネスとは「今、この瞬間」に意識を集中する心と脳の状態のことです。評価や判断を加えずに「今、この瞬間」の経験に注意を向けることで、自分が置かれている状況をメタ認知できるようになります。その結果、脳や心への負荷が軽減され、脳が休息できるのです。

マインドフルネス研修が企業に与えるメリット

マインドフルネスに取り組む様子

マインドフルネスは、2007年にGoogleが企業研修として開発したことがきっかけとなり、その後、Apple、Facebookなど欧米の大手企業も取り入れたことで話題になりました。国内でも、トヨタやメルカリなどが企業研修に導入し、認知度が上がってきています。

マインドフルネスを研修に取り入れることで企業に与えるメリットを6つ紹介します。

1. 従業員の離職率改善

従業員のストレスが約30%減少※1することが確認されています。心身が安定し、ウェルビーイングな状態に近づくことで、精神疾患による休職や離職が避けられます。

>>参考記事:※1 Gelles, David. “At Aetna, a C.E.O.’s Management by Mantra.” The New York Times (2015)

2. 気分障害(うつ等)の予防

12か月後のうつ病の症状の再発リスクが22%減少することが多くの研究結果で明らかにされています。

>>参考文献・論文:Katherine Clarke (2015). Can non-pharmacological interventions prevent relapse in adults who have recovered from depression? A systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. Clinical Psychology Review, 39, 58-70.

3. 社内外コミュニケーションの改善

従業員が同じ環境に集まり、マインドフルネスの概念を学び、実践することでコミュニケーションの活性化が期待できます。

4. リーダーシップの向上

EQ(=心の知能指数)はリーダーシップを発揮する上で必要なものとされています。そのEQが向上することが確認されています。

5. 生産性(仕事の質とスピード)の向上

生産性が62分/週、年間3000ドル相当向上※1、また集中力が20%アップし、マルチタスク能力が向上※2 することも確認されています。

>>参考記事:※2 Levy, David M. et al. ”The Effects of Mindfulness Meditation Training on Multitasking in a High-Stress Information Environment”

6. 組織としての危機管理能力の向上

感情のコントロールがしやすくなり、大規模災害等大きなリスクに直面した際も落ち着いて、適切な判断が下せるようになると考えられます。

企業研修の導入事例

実際にマインドフルネスを導入した2つの事例で具体的な効果を見ていきましょう。

1. 従業員のメンタルヘルスの課題解決のために(パラドックス様)

マインドフルネス研修を取り入れたパラドックス様

社員の多くが仕事に没頭するあまり、プライベートとうまく切り分けできず長時間労働が多くなり、またストレスを抱え込んでキャパシティーオーバーしてしまうことが見受けられ危機感を抱いていたというパラドックス様。

導入後は、以前より俯瞰して物事を見ることができるようになり、感情と反応の間に時間を空けることができるようになりました。

2. リワークプログラムの一環として(大谷地病院様)

マインドフルネスを取り入れた大谷地病院様

精神科・心療内科を開設する同院では、休職中の方が職場に復帰するための「リワークプログラム」の一環としてマインドフルネスを取り入れました

休職している患者様の病状の改善はもちろん、再発・再休職予防は重要な課題です。マインドフルネスは復職してからも使えるセルフケア法であるため、リワークプログラム卒業後も自分の状態に気づくためにマインドフルネスを日常的に取り入れるという方もいらっしゃいます。

マインドフルネス導入前に担当者が実施したいポイント

企業研修に参加する人々

企業研修にマインドフルネスを導入したいと考えても、効果やエビデンスを示さなければ、経営層や従業員に実施する意味を理解してもらえません。マインドフルネスを導入する際に経営者や人事担当者が確認しておきたい2つのポイントを紹介します。

1. マインドフルネスの効果に関する研修やエビデンス

マインドフルネスについてはさまざまな研究が行われており、効果に関する研究結果やエビデンスが発表されています。GoogleやApple、また上述したような導入実績とともに、マインドフルネスを自社に導入する意義を伝えることが重要です。

2. 経営者、人事担当者自らがマインドフルネスを体験

経営者や人事担当者がマインドフルネスを体験することを通じて、自分自身の心と体の変化を実感することが大切です。初心者がマインドフルネスの効果を実感するには、約2か月間の継続実践が必要であるといわれています。従業員に継続して取り組んでもらうためには、担当者自らの実体験をもとに、マインドフルネス研修を実施する意味を説明することが重要になります。

マインドフルネス研修導入のまとめ

マインドフルネス研修による従業員のウェルビーイングのためのサポートは、モチベーション、生産性、従業員満足度(ES)が向上し、企業価値を高めることにもつながります。

MELONでは、法人様向けにマインドフルネス・プログラムをご提供しています。法人プログラムの概要については、こちらの記事をご覧ください。