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マインドフルネスは子どもにも効果ある?海外の教育での導入事例3選

マインドフルネス 子供 小学生

近年様々な企業や大学で導入され「アンガーマネジメント・集中力向上」など、大人のメンタルケアとして注目されている『マインドフルネス』。 

そんなマインドフルネスは、子どもが行ってもメンタルケアとしての効果があるのでしょうか?

この記事では、研究論文によるエビデンス・民間の実証実験の事例を元に、「マインドフルネスは子どもにも効果があるのか」について解説していきます。

また、「海外の教育でのマインドフルネス導入事例」も紹介するので、ぜひ参考にしてください!

マインドフルネスとは

マインドフルネス 子供 小学生 ストレス   不安

近年耳にすることが増えた「マインドフルネス」とは、簡単に言うと「今この瞬間に目を向けることで得られる気づき」のこと。マインドフルネスを実践することで心の健全な発達を促し、維持することができます。

そんなマインドフルネスは、いまやGoogleやYahoo!といった有名企業でも研修の一環として取り入れられています。

以下の記事では、マインドフルネスの考え方を初心者にもわかりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。

マインドフルネスの一般的な効果とは?

実は、疲労は身体ではなく脳から生まれているとされていますが、マインドフルネスによって脳や心への負担を減らし、休めることができるのです。

マインドフルネスの効果はさまざまですが、一般的なものとしては集中力や注意力の向上や感情のコントロールがしやすくなること、睡眠の質の向上などが挙げられます。

これらの効果によって、結果的に仕事のパフォーマンスが向上したりメンタルの不調が改善されたりすると言われています。

以下の記事では、マインドフルネス瞑想で得られる効果をさらに詳しく解説しているので、本記事と併せてチェックしてみてくださいね。

マインドフルネスは子どもにも効果がある?

子ども 背中 マインドフルネス

マインドフルネスは、大人だけでなく「子ども」にも効果が期待できます。

子どもがマインドフルネスを練習することで、社会的スキルを早い時期からのばすことができ、長期的に「豊かな人生のために役立つ」可能性が明らかになっています。

前項ではマインドフルネスでさまざまな効果が得られることを解説しましたが、「注意力の改善」や「感情のコントロール」「自己肯定感の向上」などは、子どもにとってもメリットが多いですよね。

マインドフルネスは海外の教育でも取り入れられている|導入事例3選を紹介

マインドフルネス 子供 小学生

海外では、子どもたちがマインドフルネスを実践する事例が増えてきています。

ここでは、教育の現場でどのようなマインドフルネスが取り入れられているのか、海外での導入事例を3つ紹介します。

海外導入事例(1):イギリス

マインドフルネスの海外教育での導入事例1つめは、「イギリス」です。

イギリスでは、2009年に発足した「マインドフルネス・イン・スクール・プロジェクト」が、マインドフルネスに基づいた児童や教育者向けのプログラムの提供を開始しました。

既に10年以上の実績があり、これまでに54万人を超える子どもたちや若者がトレーニングを受けています。

海外導入事例(2):アメリカ

マインドフルネスの海外教育での導入事例2つめは「アメリカ」です。

アメリカでは2015年頃から、多くの公立小学校でマインドフルネスの導入がスタートしています。

例えば、2018年に設立された教育者のための非営利団体「クリエイト・フォー・エデュケーション」では、授業が始まる前に行うCALM (Community Approach to Learning Mindfully)と呼ばれるマインドフルネスのセッションを提供。数多くの研究により効果が実証されています。

海外導入事例(3):インド

マインドフルネスの海外教育での導入事例3つめは、「インド」です。

インドのデリー州では2018年頃から、保育園から小学校までの子どもたちに向けて「ハピネス・カリキュラム」と呼ばれるプログラムの提供を開始しました。

マインドフルネス瞑想を含む「気づき」の力を高めるプログラムが提供されています。

マインドフルネスは子どもだけでなく教育者にも有効

子どもたちだけではなく、教育者がマインドフルネスを行うことにも大きな意味があります。

研究によると、教師のストレスレベルは生徒のストレスレベルに影響を与え、生徒のストレスは学習成果に影響を与えることがわかっているのです。

『小学校指導参考資料 改訂 「生きる力」を育む小学校保健教育の手引』(2019年、文部科学省)の第5学年「心の健康」にて、日本の教育現場でも不安や悩みの対処法として「呼吸法」が有効であると子どもたちに教えるよう記されています。

MELONによる「子ども向けマインドフルネス・プログラム」を全国複数の小学校に導入

マインドフルネス 子供 小学生 呼吸

当社MELONでは、「子どもたちがストレスとの付き合い方を学び、自ら対処していくためにマインドフルネスは有効である」という仮説のもと、マインドフルネス・プログラムを全国の小学校へ無償提供しました。

子どもと先生が一緒に学びやすいプログラム

プログラムは子どもが実践しやすいようにオリジナルのアニメーション・プログラムを開発して実施

各回10分ほどのアニメーションを見ながら、「呼吸を観察するマインドフルネス」から「体を動かすマインドフルネス」まで様々な内容を、先生も一緒に学べるように工夫されています。

MELONが構想していたプログラムがついに実現

実は、子どもたちへのマインドフルネス・プログラムの提供は、MELONが2020年から着々と構想していたものです。

2020年4月1日に、企業が叶えようとする夢を発信する「PR TIMES」のプロジェクトで、次のような宣言をしていました。

『全国のスタジオや企業の中で日々マインドフルネスを広めるMELONのインストラクターが、全国すべての小学校、中学校、高校で、子どもたち及び先生たちのために、マインドフルネスが習慣化し、ライフスキルとして身につくまで丁寧にサポートします。そして、毎年3月20日の世界幸福デーで発表される日本の幸福度ランキングを上昇させ、2030年の世界幸福度ランキングで日本を世界1位にします。』

子ども向けマインドフルネス・プログラムの検証結果

本プロジェクトの検証により、2ヶ月間マインドフルネス瞑想を継続することで、子どもにおけるストレス解消の効果を有する可能性が統計的に確認されました。

また、円グラフの通り、全体の約71%の子どもには、ストレス反応の改善効果が確認されています。

ストレス反応 改善効果 円グラフ

マインドフルネスをツールとして子どもたちの引き出しに

マインドフルネス 子供 小学生 友達

子どもたちも、不安になったりストレスを感じたりすることがあります。

残念ながら、日本では2020年の1年間に自殺した小中学生と高校生が過去最多となるなど、ストレスを抱えやすい社会状況が続いているのです。

そんな時に、マインドフルネスを「ツール」として自分の心の引き出しに入れておき、ぜひストレスが小さいうちに対処することができるようになってほしいと思っています。

MELONでは、子どもがマインドフルネスをきちんと実践できるように、親子で実践する「Kidsクラス」の開発・提供を行ったり、エビデンスを得て日本の学校教育に「マインドフルネス」が取り入れられ、子どもたちがより豊かな人生を歩むことができるよう、サポートを続けていきます。

以下の記事で紹介しているマインドフルネスの中には、子どもがやりやすいものもいくつかあるので、ぜひ実践してみてくださいね。