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マインドフルネスをやってはいけない人とは|うつ悪化の可能性はある?

マインドフルネス やってはいけない人

近年の研究により、科学的な効果が証明されて話題となっているマインドフルネスさまざまなメリットがあるといわれているため、興味をもっている人も多いのではないでしょうか。

しかし、「危険性はないの?」「すべての人がやっても大丈夫なの?」とマインドフルネスの安全性に疑問を抱く人もいるかもしれません。

そこで今回は、MELONインストラクターの井上 絵里奈さん監修のもと、マインドフルネスをやってはいけない人について詳しく紹介します。「うつ病などの精神疾患が悪化する可能性はあるのか」についても解説するので、気になる方はご確認ください。


マインドフルネスとは何かについては「マインドフルネスとは? 〜 マインドフルネスの全てを体系的に解説 〜」で詳しく解説しています。

マインドフルネスには危険性がある?

家とクエスチョンマークのオブジェクト

ここでは、マインドフルネスには危険性があるかについて解説します。不安のある方は確認してみてください。

マインドフルネスは基本的には安全

マインドフルネスは、基本的には安全です。間違ったやり方をしなければ特に危険性はありません

ただし、精神疾患を抱えている人や一部の人には、マインドフルネスで以下のような危険性があることも指摘されています。

不安が強くなり精神的に不安定になる場合がある

一部の人は、マインドフルネス瞑想を行うことで、不安が強くなり精神的に不安定になる場合があるといわれています。背景として、心をコントロールしようとした反動として、不安や憂鬱さが引き起こされる場合があるためです。

参考:Mindfulness and meditation can worsen depression and anxiety|New Scientist

トラウマ体験を思い出してしまうことがある

PTSDを抱えている人などは、マインドフルネス瞑想を行うことで、過去の「嫌な記憶」や「強いトラウマ体験」を思い出してしまう場合があります。

トラウマ体験のフラッシュバックが起こることで「強い不安を感じる」「パニックに陥って過呼吸になってしまう」といった危険性も示唆されています。

【危険?】マインドフルネスをやってはいけない人とは

止まれの標識

基本的にマインドフルネスは安全ですが、実践をするにあたって注意する必要のある人もいます。以下の事項に当てはまる人、もしくは実践する中で不安が強くなったり、トラウマ体験を思い出してしまう人は、参考にしてみてください。

重篤な精神疾患を抱えている人

重度のうつ病などの精神疾患を抱えている人は、マインドフルネスによってさらに症状が悪化してしまう可能性があります。

そのため、マインドフルネスを実践する際は、必ず医師と相談してください。

もし、精神疾患の症状があってまだ医療機関を受診していない人は、自分の判断でマインドフルネスを実践する前に、まずは医療機関を受診することをおすすめします。

強いトラウマやPTSDを抱えている人

過去に強いトラウマ体験がある人や、PTSDを抱えている人も注意が必要です。

マインドフルネスの実践中に、過去の強いトラウマ体験がフラッシュバックされ、強い不安を感じたり、パニックに陥ってしまったりする場合があります。

また、どんな症状が突発的に起こるのかは本人も周りも予測ができません。そのため、一人でマインドフルネスを行うのは危険とされています。

必ず医師と相談して、許可を得てから実践するようにしましょう。

マインドフルネスはどんな人におすすめ?

自然の中で瞑想をしている女性の手

ここまでは、マインドフルネスの危険性や、注意して実践をしなくてはいけない人について解説しました。

しかし、マインドフルネスは基本的には安全で、手軽に獲得できる人生を豊かにするスキルです。ここでは、マインドフルネスは主にどんな人におすすめか紹介します。

仕事や勉強の集中力を高めたい人

マインドフルネスは、仕事や勉強の集中力を高めたい人におすすめです。

マインドフルネス瞑想では、自分の「呼吸」や「身体の感覚」「音」「香り」などに意識を向け続ける練習を行います。意識が離れたら、それに気づいてまた意識を戻すということを繰り返します。

この練習を何度も行うことによって、脳のトレーニングとなり集中力が高まります。仕事や勉強をしてても「なかなか集中できない」「すぐに意識が途切れる」という人は、マインドフルネス瞑想を実践してみましょう。


また、マインドフルネス瞑想にはほかにも睡眠の質改善、感情のコントロール能力向上などさまざまな効果があります。こちらの記事ではそれらの効果について詳しく解説しています。

ネガティブな感情に悩まされている人

マインドフルネスは、ネガティブな感情に悩まされている人にもおすすめです。

生きていく上で「不安」「悲しみ」「怒り」など、ネガティブな感情が湧いてくるのは普通のことです。しかし、そういった感情を抑えなきゃと抑圧しようとしても、消えることはありません。消えないどころか、余計に苦しみが続く原因となってしまうのです。

そんなときにはマインドフルネスが効果的です。ネガティブな感情を感じても、その感情に優劣をつけずに「ありのままの感情」をそのまま受けとってあげてください。

自分の中でありのまま受け取ってあげる訓練をすると、メタ認知力が向上し、出来事と感情を適切に切り分けられるようになります。その結果、出来事に対してすぐ感情的にならず落ち着いて対処できるようになり、感情は自然と落ち着いていきます。

自分にとっての嫌な感情を「悪いものだ」「考えないようにしなきゃ」と判断して苦しんでいる人は、マインドフルネスを実践することをおすすめします。


ついネガティブな事を考え続けてしまうときは反すう思考に陥っているかもしれません。反すう思考の原因や止め方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ|マインドフルネスがうまくいかないときは適切に対処しよう

今回は、マインドフルネスの危険性や実践するにあたって注意が必要な人について解説しました。

マインドフルネスにはさまざまな効果がありますが、中には注意が必要な人もいます。精神疾患を抱えている方や、マインドフルネスを実践することで不安が強く出てしまう方は、医療機関に相談のうえ適切に実践してください。


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