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『マインドフルネス』の歴史とは?起源や創始者を解説!仏教との関係性も紹介

Googleが研修に取り入れたことで、ここ数年話題になっている『マインドフルネス』という言葉。

そんなマインドフルネスについて、「いつからあるのか?」「誰が考えたのか?」など、歴史や起源、創始者について気になっている方も多いのではないでしょうか。

また、マインドフルネスと「宗教や仏教との関係性」についても気になりますよね。

そこでこの記事では、「マインドフルネスの歴史や起源、創始者」や「仏教との関係性」について紹介していきます。

また、「マインドフルネスの考え方の基となっている概念」も解説するので、ぜひ参考にしてください!

『マインドフルネス』の歴史とは? 起源や創始者、仏教との関係性について解説!

マインドフルネスと仏教を実践する人

ここでは、マインドフルネスの起源や創始者、仏教との関係性について紹介します。

さっそく見ていきましょう!

マインドフルネスの創始者は「ジョン・カバット・ジン博士

マインドフルネスという言葉を広めた創始者は「ジョン・カバット・ジン博士」です。

ジョン・カバット・ジン博士は、米国マサチューセッツ大学医学部の教授で、同大マインドフルネスセンターの創設所長でもあります。

禅の指導者に瞑想を始めとした修行法とその教えを学んだ博士は、そこからエッセンスを抽出して、宗教と関係なく一般の人にも取り組みやすいツールとして、1979年にマインドフルネスの考え方と練習の方法を提唱しました。

最初は博士によって学問として研究されていたマインドフルネスですが、効果が認められた後は「マインドフルネスに基づくストレス低減法(mindfulness-based stress reduction, MBSR)」として医療の臨床現場に取り入れ、ストレス症状を和らげるための治療に用いられています。

参照:MBSRとは?認知行動療法も解説!~マインドフルネスの歴史を振り返る~

マインドフルネスの起源は「仏教」

仏教の僧侶・禅僧の道元

マインドフルネスというツールを確立したのは、ジョン・カバット・ジン博士ですが、マインドフルネスのエッセンスは「仏教」が起源となっています。「マインドフルネス」の考え方は、実は日本では1500年以上前から存在していたのです。

それがわかる、約800年前の禅僧で曹洞宗の開祖である道元の言葉をご紹介します。

現代ほど科学技術や医療が普及していなかった当時、病気や死がより身近な世界だったはずです。様々な不安や恐怖に苦しむ世の中で、心の平安を保ち、幸せに生きる術の一つが瞑想だったのです。

物資的に満たされた世界においても幸せを感じることができない現代人へのツールとして、マインドフルネスが広がっていることは必然なのかもしれません。

「瞑想を行い、そこから様々な功徳を得ている人は数知れない。あまりにも単純な方法だからといって、その可能性を疑ってはならない。今、自分が存在している場所で真実を見つけることができないというなら、一体どこに真実があるというのか。人生は短く、何人も次の瞬間が何をもたらすかを知ることはできない。心を養いなさい。その機会はいくらでも訪れる。やがて、すばらしい知恵を発見することになるだろう。そうすれば、今度はその知恵をほかの人びとと十分に分かちあい、彼らに幸福と平和を与えることができる。」by 道元

Googleの企業研修など欧米で広がるマインドフルネス

人々がテーブルの周りに集まっている様子

マインドフルネスの考え方が生まれるベースには、もともと東洋の思想に対する西欧人の興味がありました。東洋の「心の中を観察する」という思想は、彼らに新鮮さをもって受け止められたのです。

1950年代にアメリカ・カリフォルニアを中心に禅ブームが巻き起こった後、瞑想が広がっていきました。
その中にいて教えを受けたひとりにアップル社の共同創設者のひとりであるスティーブ・ジョブズもいます。

ジョン・カバット・ジン博士のマインドフルネス提唱以降、多くの医療機関でMBSRで実践され、またその効果を研究した論文が数多く執筆されました。
マインドフルネスの効果が次第に認知されていくと同時に、米国に多くの瞑想センターが設立され、知的好奇心の旺盛な起業家やアーティストなどに取り入れられるようになっていきました。

2000年代に入り、脳科学の発展と共に、マインドフルネスがメンタルヘルスや生産性の向上に効果があると科学的に明らかになってきました。2007年からは米Googleがマインドフルネスを企業研修として開発、世界的に大きな話題に。続く企業が多く現れ、エグゼクティブやスポーツ選手などに広く受け入れられていきました。

『マインドフルネス』が日本に入ってきた歴史とは?

公園の中にある道の画像

それでは、日本にマインドフルネスの考え方が入ってきたのはいつでしょうか?

そもそも仏教が元になっているマインドフルネスですから、考え方そのものは仏教が日本に伝来した1500年以上前からあったというのが正しいとも言えますが、宗教色をなくしたツールとしてのマインドフルネスが入ってきたのは1990年代からのこと。

しかし、言葉が少しずつ広がり始めたのは2010年代からで、2013年設立の日本マインドフルネス学会をはじめとして、同様のセンターや研究所が次々と開設されていきました。また数多くの本、アプリやスタジオでのクラスなどを通じて、一般の実践者が増えてきたのはまだここ数年のことと言って良いでしょう。

まとめ|『マインドフルネス』の歴史・起源・仏教との関係

この記事では、「マインドフルネスの歴史や起源、創始者」や「仏教との関係性」について紹介しました。

ストレス社会と言われる現代。これからの日本で、医療やビジネス、スポーツ、そして日常生活においても、マインドフルネスがますます求められていくことは間違いないでしょう。

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