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【解説】マインドフルネスにはどんな歴史がありますか? – 由来と歴史 –

ここ数年、よく聞くようになったマインドフルネスという言葉。
でも、いったいいつからあるの? どうやって始まったの?

その歴史について、マインドフルネスの伝道師・MELONマンがわかりやすくご説明します。

マインドフルネスの考え方の元は仏教

マインドフルネスという言葉はここ数年、日本でよく聞くようになってきましたが、特に欧米では大きく広がっている考え方のことです。

マインドフルネスという言葉を広めたのはジョン・カバット・ジン博士。
米国マサチューセッツ大学医学部の教授で、同大マインドフルネスセンターの創設所長でもあります。

禅の指導者に瞑想を始めとした修行法とその教えを学んだ博士は、そこからエッセンスを抽出して、宗教と関係なく一般の人にも取り組みやすいツールとして、1979年にマインドフルネスの考え方と練習の方法を提唱しました。

最初は博士によって学問として研究されていたマインドフルネスですが、効果が認められた後は「マインドフルネスに基づくストレス低減法(mindfulness-based stress reduction, MBSR)」として医療の臨床現場に取り入れ、ストレス症状を和らげるための治療に用いました。

Googleが企業研修に取り入れたマインドフルネス

マインドフルネス とは? 歴史 Google 企業研修 方法 アメリカを示す画像

マインドフルネスの考え方が生まれるベースには、もともと東洋の思想に対する西欧人の興味がありました。東洋の「心の中を観察する」という思想は、彼らに新鮮さをもって受け止められたのです。

1950年代にアメリカ・カリフォルニアを中心に禅ブームが巻き起こった後、瞑想が広がっていきました。
その中にいて教えを受けたひとりにアップル社の共同創設者のひとりであるスティーブ・ジョブズもいます。

ジョン・カバット・ジン博士のマインドフルネス提唱以降、多くの医療機関でMBSRで実践され、またその効果を研究した論文が数多く執筆されました。
マインドフルネスの効果が次第に認知されていくと同時に、米国に多くの瞑想センターが設立され、知的好奇心の旺盛な起業家やアーティストなどに取り入れられるようになっていきました。

2000年代に入り、脳科学の発展と共に、マインドフルネスがメンタルヘルスや生産性の向上に効果があると科学的に明らかになってきました。2007年からは米Googleがマインドフルネスを企業研修として開発、世界的に大きな話題に。続く企業が多く現れ、エグゼクティブやスポーツ選手などに広く受け入れられていきました。

日本でますます求められるマインドフルネス

マインドフルネス とは? 歴史 日本 方法を示す画像

それでは、日本にマインドフルネスの考え方が入ってきたのはいつでしょうか。

そもそも仏教が元になっているマインドフルネスですから、考え方そのものは仏教が日本に伝来した1500年以上前からあったというのが正しいとも言えますが、宗教色をなくしたツールとしてのマインドフルネスが入ってきたのは1990年代からのこと。

しかし、言葉が少しずつ広がり始めたのは2010年代からで、2013年設立の日本マインドフルネス学会をはじめとして、同様のセンターや研究所が次々と開設されていきました。
また数多くの本、アプリやスタジオでのクラスなどを通じて、一般の実践者が増えてきたのはまだここ数年のことと言って良いでしょう。

ストレス社会と言われる現代。
これからの日本で、医療やビジネス、スポーツ、そして日常生活においても、マインドフルネスがますます求められていくことは間違いないでしょう。