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従業員満足度(ES)とは?構成要素・向上のメリット・高める方法を紹介!

従業員満足度 オフィス風景

企業の悩みの一つとして大きな問題となっている「離職率」

そんな「離職率」を下げるためには、「従業員満足度(ES)」を向上させる必要があります。

また「従業員満足度(ES)」の向上により、他にもさまざまなメリットがあるのです。

そこでこの記事では、『従業員満足度(ES)とは何か?』を踏まえて『5つの構成要素』や『メリット』について紹介していきます。

また、従業員満足度(ES)を高めるための方法として効果的な『トータルリワード(総報酬)の考え方』や『マインドフルネス』についても解説するので、ぜひ参考にしてください!

従業員満足度(ES)とは?

従業員満足度 調査

従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)とは、その言葉通り「従業員の職場での満足度」を指します。

調査方法は企業によって異なりますが「給与」や「待遇」「働きやすさ」「福利厚生」「職場の人間関係」など、アンケート調査から多角的に評価します。

従業員満足度は、組織の健康診断のように「定期的なチェック」が必要です。調査後は従業員満足度向上に繋げるため、課題を洗い出して改善していくことが求められます。

企業が「従業員満足度(ES)の向上」に取り組む背景

「従業員満足度(es)」を重視する企業が増えている理由には、「労働市場の変化」や「価値観の多様化」があります。日本の労働人口は2024年にも減少に転じ、人材の採用が難しくなると予想されています(※1)。

また、採用できたとしても今の時代は「転職」が当たり前になっているのです。そのため、いかに「ここで働きたい」「働き続けたい」と従業員に思ってもらえるかが重要となっています。

※1 : 三菱UFJリサーチ&コンサルティング、2030年までの労働力人口・労働投入量の予測~人数×時間で見た労働投入量は2023年から減少加速~
>>https://www.murc.jp/report/economy/analysis/research/report_180312/

従業員満足度(ES)の5つの構成要素とは?

企業 ミーティング風景

従業員満足度(ES)は、大きく分けて5つの要素から構成されています。

以下、詳しく解説していきます。

(1)企業理念・ビジョンへの共感

会社の企業理念やビジョンは、従業員が「仕事に満足できるか」を左右する重要な要素の一つです。

企業理念やビジョンへ共感している従業員は、会社の一員であることに誇りを持っています。

会社を信頼しているため、積極的に自社の成長に貢献しようとするのです。

共感してもらうためには、会社が従業員に対して「日々の仕事内容」と「会社の企業理念・ビジョン」がどう結びついているのかを、しっかり説明する必要があります。

(2)マネジメントへの納得感

従業員満足度の構成要素として、上司や管理職の従業員がどんな「管理」や「部下への指導」をしているのかも重要です。

上司から認められているという承認感がある部下は、従業員満足度が高い傾向があります。

そのため、上司が「部下の気持ちを考えてコミュニケーションをとる」「部下の仕事ぶりを把握してしっかり称賛する」などの行動をとることが、従業員満足度を高める鍵となるのです。

(3)社会や業績への参画度

自分の仕事によって、「社会や会社の業績に貢献できているか」なども従業員満足度の要素として挙げられます。

「貢献できていない」と感じている人は、就業員満足度が低い傾向があるのです。

そのため、従業員同士で称賛しあえるような機会を作るなど、各自の仕事への貢献具合が視覚化しやすくなる工夫が必要となります。

(4)職場での人間関係

職場での人間関係が良好かどうかも、従業員満足度に大きく影響する要素の一つです。

実際に、若者の離職理由の多くは「職場での人間関係」ということが判明しています。

そのため、「従業員同士で気軽にコミュニケーションを取れる文化」を実現することが、従業員満足度の向上につながると考えられます。

(5) 快適な職場環境

職場環境が快適かどうかも、従業員の生産性やモチベーションを左右します。

とはいっても、福利厚生や就業規則を整備すればいいわけではありません。

「仕事とプライベートのバランスの実現」や「自分の意見を発言できる環境」なども、快適な職場環境として欠かせないポイントとなっています。

従業員満足度(ES)の向上による企業へのメリットとは?

3人の従業員が机で作業をしている様子

では、従業員満足度(ES)が向上すると企業へどのようなメリットがあるのでしょうか?

以下、3つのメリットを紹介していきます!

離職率が低下する

従業員満足度の向上によるメリットとして「離職率が低下する」ことが挙げられます。

会社への満足度が高い従業員ほど、帰属意識が高い傾向があります。

「この会社で長く働きたい」という気持ちを持っているため、自然と離職率が低下するのです。

生産性が高まる

従業員満足度が向上することで、個々のモチベーションも高まる効果もあります。

従業員一人一人が高いモチベーションを維持しながら、能動的に仕事をしてくれるのです。

そのため、組織やチームとしての生産性が高まり、企業の業績に良い影響を与えるでしょう。

顧客満足度が高まる

従業員満足度が高いということは、従業員一人一人が自分の仕事に誇りを持っていると言えます。

そのため、自社の商品・サービスについて「もっと良くできないか」を考える従業員が増え、顧客が満足してくれる商品やサービスが生まれやすくなるのです。

またサービス業においては、接客方法にもこだわりが生まれ、結果的に顧客満足度が高まることにつながるでしょう。

「従業員満足度(ES)」を向上させるために必要な考え方とは

従業員満足度 説明 施策

では、「従業員満足度(ES)」を向上させるには、どのような考え方が必要なのでしょうか。

そのヒントとなるのが「トータルリワード(総報酬)」というマネジメントの概念です。

「トータルリワード(総報酬)」とは

トータルリワードとは、働く動機を給与やボーナスなど金銭的報酬だけでなく「非金銭的報酬」にも着目して、総合的にアプローチしようという考え方のことです。

「非金銭的報酬」とは、「仕事のやりがい」や「人間関係」「成長やスキルアップの機会」のことをいいます。この「非金銭的報酬」は、組織で働く上で大きな動機になるのです。

もちろん、金銭的報酬が足りなくても不満につながる要因となります。しかし、多ければ多いほど従業員のモチベーションが高まるわけではありません。

従業員満足度(ES)の向上には「 トータルリワード」の考え方が鍵となる

厚生労働省の調査によれば、離職の理由には「職場の人間関係」や「能力・個性・資格を活かせない」も挙がっています。(※2)

給与や待遇は必要条件ではあるものの、人材定着の観点からは「それ以外のアプローチも必要」だと考えられます。

また、企業の立場から見ても、金銭的報酬を上げることには限度があるのです。

それゆえ、従業員満足度の向上に取り組む際には、非金銭的報酬に着目し、いかに効果的に施策を組み立てるかが鍵となっています。

※2 : 厚生労働省、「― 令和2年上半期雇用動向調査結果の概況 ―」
>>https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-1/dl/gaikyou.pdf

従業員満足度(ES)の向上に「マインドフルネス」が有効|3つの理由を解説

離職 悩み

このような観点から、従業員満足度(ES)を向上させる施策の一つとして注目が集まっているのが「マインドフルネス」です。

マインドフルネスとは「今、この瞬間」に集中する心と脳の状態のことです。ビジネス界ではGoogleの導入をきっかけに普及しました。今では、米国企業の半数以上が「マインドフルネスのプログラムを活用している」とも言われています。

マインドフルネスの「活用の目的」は企業によってさまざまですが、「従業員満足度の向上」にも効果が期待できるのです。その理由を3つ解説します。

また、マインドフルネスについて詳しく知りたいという方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

(1) 「ストレスや課題」に対処しやすくなる

企業にマインドフルネスを導入することで、「ストレスや課題」に対処しやすくなることもわかっています。

変化のスピードが早くなる中、従業員は今まで以上に「ストレスや課題」にさらされています。こうした状況に対処し、心身を健康に保てるようにすることは「従業員満足度に欠かせない要素」です。

マインドフルネスの一種である「ボディスキャン瞑想」では、「今、この瞬間」に起きる自分の身体の感覚に意識を向け、じっくり観察するトレーニングを行います。このトレーニングを継続することで自己認識力が高まると言われています。

自己認識力とは、現在の「自分の感情」を正確に理解する能力です。この能力を高めた結果、「ストレスや課題」に対処しやすくなるのです。

また、「マインドフルネスプログラムによる効果を検討した研究」も実際の職場で行われています。研究結果としては、「6週間のマインドフルネストレーニング」によって、「注意力」や「仕事に対する満足度」「モチベーションの向上」に有益であったことが報告されています。

参考論文・エビデンス:
Slutsky J, Chin B, Raye J, & Creswell JD(2019). Mindfulness training improves employee well-being: A randomized controlled trial. J Occup Health Psychol 24(1).

(2) 職場内での人間関係が改善される

マインドフルネスによって、「職場内での人間関係が改善される」という効果も期待できます。

マインドフルネスの一種である「マインドフル・リスニング」では、「批判」や「判断」を一切せず、ひたすら相手の話に「全力で耳を傾けるトレーニング」を行います。

「自分の話を聴いてもらえた」「受け入れてもらえた」と喜びを体験した従業員は、次に自分が聞き手に回った際に「聴く姿勢」を重視するようになるのです。

従業員一人一人の変化が積み重なり、コミュニケーションの質が変わることで「人間関係」や「信頼関係」の構築が期待できます。職場内での人間関係が改善されることによって、従業員満足度の向上に繋がるのです。

参考論文・エビデンス:
メーガン・ライツ,マイケル・チャスカーソン(2020)「マインドフルネスにはチームで取り組むべきである―ウェルビーイングと仕事の満足度を高める―」,ハーバードビジネスレビュー

(3) マネジメント力が強化される

マインドフルネスを導入することで、「マネジメント力が強化される」という効果も期待できます。マネジメント力は、「従業員満足度」を左右する大きな要因となっているのです。

業務負荷がかかりやすいマネージャー層は、マインドフルネスを学ぶことでストレスをコントロールでき、自分を保てるようになります。その結果、マネジメント力を高めることができます。

また、マインドフルネスによって自己認識力が高まることは、感情的にならず冷静に部下の話に耳を傾ける習慣を身につけることにも役立つでしょう。

これによって信頼関係をベースとしたコミュニケーションが可能になり、ひいては「チームワーク」や「仕事のパフォーマンス」にポジティブな効果をもたらすことが期待できます。

従業員満足度(ES)とは|まとめ

マインドフルネス 満足度向上

この記事では、「従業員満足度を向上させるための考え方」や「従業員満足度の向上にマインドフルネスが有効な理由」について解説しました。

マインドフルネスを企業に取り入れることによって「ストレスや課題へ対処しやすくなる」「人間関係が改善される」「マネジメント力が強化される」などの効果があります。結果的に、従業員満足度の向上も期待できるでしょう。

以下の記事では、マインドフルネスの導入事例について紹介しているので、ぜひ読んでみてください。