私について

こんにちは、Melon代表の橋本です。前職の会社を退職し早数カ月が経ち、この間にたくさんの友人・知人やご紹介を受けた方々にお会いさせて頂きました。その会話の中では、私の経歴や動機、想いなどをお話しさせて頂きましたが、まだお会いできていない方々や初めてMelonを通じてこのブログを読んでいらっしゃる方も多いと思います。そこで、この記事では私がなぜこのプロジェクトを始めたのかについて書いてみたいと思います。
もう半年ほど前になりますが、自分の一番親しい友達や先輩にこれから始めるプロジェクトについて打ち明けました。多くの人の最初のリアクションは「・・・。・・・瞑想??」というものだったと記憶しています。まあ、当然だと思います。笑 マインドフルネスという言葉を聞いたことがある人のリアクションは「あー、マインドフルネスね。流行ってるよね。」という感じでした。特に最初のリアクションをした友人達はもともと私のバックグラウンドが全く違う分野だったことから、そのイメージのギャップに驚いたのだと思っています。
私はこれまでの15年間、金融機関で仕事をしてきました。新卒で入社したのは外資系投資銀行でM&Aや株や債券の引き受けなどの仕事を学びました。3年後に先輩に誘われて、米国の資産運用会社で日本株の運用の世界に飛び込み、12年間市場と対峙する仕事をすることになります。結果として金融のプロとして様々な課題やハードルに直面しながらも、15年間生き残ることができました。そこから全く違う世界に飛び込むと宣言をしたので、多くの友人は本当に大丈夫なのかと心配してくれたのだと思います。(今も心配していると思います…。)
なぜこの事業を始めるのか。一言で言えば、「自分を含め、人を幸せにしたいから」です。非常にありきたりで新味は微塵もありません。でも、本当に突き詰めて言えばこの一言に集約されます。当然のことですが全ての人間は生を受けた以上、幸せに生きていきたいと感じていると思います。人類がこれまでに発明、発見、開発してきた新しいモノ、コト、システム、技術はほとんどの場合、人間がより幸せに生きていくことを目的とされてきたはずです。翻って現代、私たちは20年前、10年前、5年前より幸せでしょうか?もちろん個人的にはそうだと言い切れる方も多いかもしれません。しかし様々な統計が示唆しているのは、幸福度が下落傾向にある可能性です。先日の記事でもご紹介したように、国連が公表した世界幸福度レポートでは米国の若者の幸福度が顕著に下落しており、日本でも気分障害者数は上昇傾向にあります。私はこの社会的な現象に歯止めをかけることができる可能性があるのがマインドフルネスと瞑想なのではないかと考えています。
私がマインドフルネスや瞑想に興味を持つきっかけとなった個人的な経験がいくつかあります。それらは自分の中ではそれぞれ独立した経験として頭の中に残っていましたが、数年前にマインドフルネスという言葉が普及し始めた頃に、全てが結びついて、ガーンという衝撃を受けました。私が個人的に大切だと思ってきたことの本質が実は同じところにあったという気づきでしょうか。一つ一つの話をすると長くなってしまうので、簡単にまとめると以下のような経験です。
- 今まで多くの種類のスポーツを経験してきたが、それらの多くでゾーンやフローという状態がパフォーマンスを最も引き出し、集中力が高まっていることを学んだこと
- 市場と対峙する仕事においても、人間は意識下で認識していることよりも深いところで思考や情報処理を行っており、それを認識できることがパフォーマンス向上につながることを学んだこと
- 家庭内での問題で悩み苦しんでいた時に、執着を手放す術を学んだこと
- 子育ての方法を模索している時に、モンテッソーリ教育という教育方法に出会ったこと
- 親しい友人がうつ病で自殺してしまったことで、人間の心のあり方の大切さに気づいたこと
近年、エクササイズへの注目は高まっており、多くの人が様々なスポーツやアクティビティを学び、楽しんでいます。人が健康で幸せである上で、このトレンドは歓迎するべきと思っていますが、一方で心や脳への関心は未だそこまで高まっていないように感じています。近年の脳科学の研究で、数千年前から人類が取り組んできた瞑想が実は直接的に人を幸せにするツールであったということが証明されつつあり、私はこの可能性に賭けてみたいと感じました。そこで友人や知人にヒアリングをしたところ、私が意識が高いと思っている人ですら、まだまだマインドフルネスや瞑想の実践をしている人は少ないという事実が判明しました。そしてその大きな理由の一つは「学ぶ場」がないというものでした。マインドフルネス瞑想を学ぶアプリや本は多く存在していますが、物理的な場がないと人間は習慣化できないと思います。そこで実際にマインドフルネスのスタジオを作ってしまおうと考えるに至りました。
以上が私の個人的な経験とプロジェクトを立ち上げた動機です。同じような志を持つ仲間を巻き込みながら、大きなムーブメントにしていきたいと思っています。