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【MELON講師養成講座体験レポート#2】深まった理解がマインドフルネスを伝える自信になった

自信に満ちた女性

以前、マインドフルネスによって自分が変わっていったことをレポートしてくださったエディター・文筆家の如月サラさんが、MELONの講師養成講座を受講。その体験談レポートの後編になります。前編はこちらよりお読みください。


「もっと友達にマインドフルネスをきちんと伝えることができるようになりたい」と、講師養成講座を受講することを決心した私。いつもオンラインで受けていたマインドフルネス瞑想を、スタジオで皆でおこなうという体験に深く感動したところから始まりました。

今回は、無事に修了するまでの体験記をお届けします。

座学で深まるマインドフルネスへの理解

座学勉強する女性

「マインドフルネス」の定義は様々で、研究者や団体などによっていろいろな言い方がなされていますが、MELONの講師養成講座では「評価や判断を加えずに、今この瞬間の経験に注意を向けること」としています。

表現を変えると、それは集中力+気づき+平静さを養うトレーニングのこと。

とはいえ、私達は毎日忙しく、頭の中は常にいっぱいで、ふと立ち止まることも難しい日々を送っています。マインドフルネスの反対にあるそんな状態はマインドレスネス(マインドワンダリング)と言い、この比率が増えるとストレスが生じ、集中力が低下します。

ではマインドフルな状態になるためにはどうすればいいのでしょう?

その練習が「マインドフルネス瞑想」なのです。マインドフルネス瞑想は、呼吸をたどる→気が散る→再び注意を集中する→呼吸をたどる…というプロセスです。

マインドフルネス瞑想をおこなうと集中力を高め、共感力や思いやりを育むことができますが、最大の特徴は「観察する力を高める」というとろにあります。なぜ身体や心を観察するのかというと、「気づきの力を高める」ためです。

講師養成講座では、こういったことを詳しく丁寧に学んでいきます。理屈を知って納得しないと先に進めないタイプの私には、とてもこの座学の時間が興味深く感じられ、日々マインドフルネスへの理解が深まっていくことを感じました。

実践を繰り返してマインドフルネスを深める

家でマインドフルネスの実践を繰り返す女性

マインドフルネスとは何かを知った後に、EQ、セルフ・コンパッション、共感などについて学びながら、集中瞑想、観察瞑想、慈悲の瞑想、日常でのマインドフルネスについて実践を深めていきます。

講座は2週間毎にスタジオに集まって4時間の講義・実践というスケジュールで進んでいくのですが、自宅にいる間ももぼんやりしているわけではありません。

実はかなりの量の宿題があり、自分の日常をしっかりと観察してレポートを書いたり、意識的に瞑想をおこなってみたりと、毎日の実践が欠かせないのです。

毎回、講座の始まる前にはそれまでに学んだことをどれだけ理解しているかというミニテストがあります。学生時代とは違ってすっかり物覚えの悪くなった自覚のある私は、このテストに戦々恐々。

ただ、いざ自分自身がインストラクターになった時に、側にテキストを置いておくわけにはいきません。ミニテストを「自分がよく理解できていないところを知るためのチェック」と思い、取り組んでいきました。

受講者から伝える側への気持ちの切り替え

伝える練習

講座の回数が折り返すと、いよいよ伝えることに関する学びが始まります。そう、私達はマインドフルネス瞑想を伝えるプロフェッショナルになるのです。ここで改めてこう問われました。

そもそも、なぜマインドフルネスを伝えたいと思ったのですか?と。初心を思い出すことはとても大切です。

私の場合は「友人達にマインドフルネスの良さをきちんと伝えたい」「心穏やかに暮らしていく知恵としてずっとつきあっていきたい」というのがそれ。そのためには「人として自分に何ができるのか」が大切だと教わります。

私にとって素敵なインストラクターの、どんなところが好きか。どんなクラスだったらまた受けたいと思うのか。ひとつひとつ考えて言葉にしていくことで、これまで受講する側だった気持ちを、徐々に伝える側に変えていきます。

受講仲間に向けて、基本のマインドフルネス瞑想をロールプレイング形式でおこなう実践も始まりました。

私はこうやって文章を書いて伝えることをずっと仕事にしてきましたが、リアルタイムで何かを人に伝えるという経験はあまりありません。とにかく実践あるのみ。自宅でも自分の声を録音するなどして、練習を繰り返していきました。

最終試験はインストラクターとしてのデビュー日

集大成 小さな種が飛んでいこうとしている

いよいよ講座最終日。筆記試験と30分のクラスのロールプレイングによる実技試験です。みんな、ノートを作って一生懸命に試験勉強をしたり、友達や家族に向けて実技を練習したりと、少し緊張の日々を送ってきました。

でも、筆記試験も実技試験も、これまでの4か月間を自分がどう過ごしてきたかの集大成なので、ジタバタしたところで始まりません。仕事が忙しくても、夏休み中も、私達はみんなそれぞれにマインドフルネスを実践し、伝えることを学んできました。

絵美先生からも「今日がマインドフルネス瞑想インストラクターとしてのデビュー日。インストラクターとしての初めてのクラスだと思って楽しんで取り組んで」というエールをいただき、 「この仲間達の前でなら、きっとできる!」そう信じて、今まで一緒に学んできた仲間達のあたたかい笑顔の中、無事に30分のクラスを開催することができたのです。

同窓会でマインドフルネス瞑想を誘導

オンラインで会話

一緒に講座を受けたメンバーは、必ずしもみんなインストラクターになりたくて講師養成講座を受けたわけではありません。既にヨガインストラクターとして活動しており、瞑想にマインドフルネスの要素を入れたいと受講した人。柔道整復師として仕事をしており、瞑想で自分を整えることの良さを患者さんに伝えたいという人。会社でマインドフルネスを広めるために、深い知識と誘導の実力を身につけに来た人など様々です。

もちろん私のように、マインドフルネスへの深い理解を得たいから受講したという人も多く、ここで学んだことをこれからの仕事や自分の人生にどう活かそうかということはじっくり考えると言っていました。

同期生の中には、さっそく実技試験を受けてMELON ONLINEでフレッシュマンクラスを受け持つ人も何名か出てくるなど、受講前よりちょっぴり積極的になった人が多いのも印象的です。「伝える側」へとしっかりと意識が変わったおかげかなと思います。

私も先日、オンライン同窓会で冒頭の10分間時間をもらい、参加者にマインドフルネス瞑想を体験してもらいました。「気持ちよかった」「興味が湧いた」と言ってもらえて、とてもうれしかった! これからも、機会があるたびに「マインドフルネス瞑想してみない?」と自信を持って伝えてみようと思っています。