「マインドフルネス本」おすすめの11冊|瞑想インストラクターが厳選して紹介!
マインドフルネスに対する注目度は年々高まっており、マインドフルネスに関する本も多く出版されています。ただ、一言でマインドフルネス本と言っても、対象者や目的などジャンルはさまざま。いざ読みたいと思っても、どの本を手に取ったらいいのか分からない人も多いかもしれません。
そこで今回はMELON代表の橋本と3名のMELONインストラクターがおすすめの本をピックアップしました。本の選び方のヒントと合わせて紹介していきます。
マインドフルネスとは「瞑想を通じた脳と心の休息法」
なかなか意味を捉えるのが難しいマインドフルネス。MELONでは「瞑想を通じた脳と心の休息法」と表現しています。「今この瞬間の経験に、評価や判断をせずに意識的に注意を向けること」により、普段見過ごしがちな無意識の感情や思考に気づきやすくなります。続けるうちに集中力アップやストレスの軽減、睡眠の質の向上など、さまざまな効果が得られることは、科学的にも裏付けられています。
しっかり休んでもなんだか疲れが取れない。なぜかイライラしたり集中力が低下してしまう。現代人の多くが抱えるこれらの課題は、実は脳疲労のサイン。脳の疲れは睡眠や休暇などで体を休めることだけでは解消されず、日常生活を通してどんどん蓄積されていきます。そんな疲れた脳や心を休ませるために、マインドフルネスの実践はとても効果的な方法なのです。
マインドフルネス本の選び方、3つのポイント
マインドフルネスへの注目の高まりにより、世の中にはたくさんのマインドフルネス関連本が存在するため、本選びに迷ってしまうことも。そこでここでは選び方のポイントを3つ紹介します。
1.習熟度に合った本を選ぶ
マインドフルネスについての本は、専門的な内容のものや抽象的な内容の本もたくさん出ているため、ご自身が初心者なのか、中級者・上級者なのかによって選ぶべき本は変わってきます。初心者の方は、まず大まかな全体像を掴めるような入門書的な本から始めるのがおすすめです。すでにマインドフルネスを実践していてさらに瞑想そのものを深めたい方には、原流であるヴィパッサナー瞑想や原始仏教関連の書籍を読んでみると、より理解が深まると思います。
2.学びたい目的に合わせる
仕事に活かしたい、ストレスケアに役立てたいなど、学びたい目的に合わせて選ぶのも選び方の一つです。目的の本を探すときに役立つ検索キーワードを以下紹介します。
・そもそもマインドフルネスって何?を知りたい
キーワード:マインドフルネス、脳科学、ジョンカバットジン、執着、手放す、反応しない、今ここ
・医療・心理系・うつ症状の改善・ストレス低減・痛みの軽減
キーワード:認知行動療法、ACT、セルフコンパッション、スキーマ療法、EQ(心の知能指数)、トラウマセンシティブマインドフルネス、MBSR(マインドフルネス認知療法)、MSC(マインドフルセルフコンパッション)、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)
・仕事に活かしたい
キーワード:グーグル、SIY、EQ、脳のパフォーマンスアップ
・マインドフルネスの源流・仏教系の本を探したい
キーワード:ヴィパッサナー瞑想、ブッダ、原始仏教、テーラワーダ仏教、禅、反応しない
3.興味のあるものから選ぶ
マインドフルネスの関連分野はとても広いので、まずは純粋に興味のあるテーマやジャンルから読んでみるのもおすすめです。具体的には医療系、脳科学系、仏教系、アート系、自己啓発系、実践系(日常で使えるものから、本格的な実践まで)などといった関連分野があります。
【目的別】MELON代表&インストラクターがおすすめする、マインドフルネス関連本11選
それではここから、具体的におすすめの本を紹介します。目的別にそれぞれピックアップしてるので、ぜひ本選びの参考にしてみてください。
〈仕事に活かしたいビジネスパーソンに〉
1.『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(チャーディー・メン・タン 著)
マインドフルネスを科学に基づき、日々実践しやすい形にしたGoogle独自の研修プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」。その内容を開発者自身が語ったこちらの本は、ビジネスパーソンや入門者にとってマインドフルネス実践バイブル的な一冊。1分でできるものから本格的なものまで、ビジネスに必要なさまざまな能力を高める驚きの技法をユーモアを交えて分かりやすく紹介しています。
〈マインドフルネスの脳科学的な裏付けが知りたい人に〉
2.『世界のエリートがやっている 最高の休息法』(久賀谷 亮 著)
精神医療の最先端イェール大学で学び、ロサンゼルス郡でクリニックを開業した精神科医の久賀谷 亮氏によるこちらの本は、科学的な脳の癒し方としての瞑想やマインドフルネスが分かる一冊。いくら身体を休めてもなぜか疲れが取れない理由、科学的な裏付けに基づいた脳の休め方が知りたい方におすすめです。
3.『あなたの脳は変えられる 「やめられない!」の神経ループから抜け出す方法』 (ジャドソン・ブルワー 著)
雑念・感情ループ、続かないダイエット・禁煙、SNS・スマホ中毒、恋愛・お酒・快楽への依存……。現代人の頭脳は何もしなくても「悪習の罠」にハマってしまうといいます。そんな悪習の繰り返しから抜け出す方法を、先端脳科学や依存症メカニズムの観点から分析している本です。
〈瞑想をより理解を深めたい人に〉
4.『マインドフルネスを超えて』(バンテ・H・グナラタナ 著)
集中が深まった時に達することのできる心の境地について、細かく解説している禅定の手引書です。瞑想をより深めたい、瞑想実践者向けの本です。
5.「書いて整える1分間瞑想ノート」 (吉田昌生 著)
1分間集中して頭の中をノートに書き出すことで、瞑想と同じもしくはそれ以上の効果を得られる「書く瞑想」について分かりやすく解説しています。いつもイライラしてしまう、将来のことが心配、忙しくて頭の中が混乱しがち、座る瞑想に挫折したことがある人におすすめです。
〈生きづらさを感じている人に〉
6.『EQ こころの知能指数』 (ダニエル・ゴールマン 著)
IQでは計ることのできない、心の知能指数「EQ」についての本。強い感情に飲まれてしまう方、感情とうまく付き合いたい方、仕事の人間関係や夫婦関係などの改善をしたい方、感情と健康とのつながりを知りたい方におすすめです。
7.『心がスッと軽くなる認知行動療法ノート(福井至、貝谷久宣 監修)
認知行動療法はうつ病や不安障害の治療法として、日常のストレスやゆううつな気分から解放されるための方法です。この認知行動療法を気軽に実践できるように書き込み式のノートにまとめたのがこちらの本。1レッスン15分程度でできる簡単なワークを中心に、心を落ち着かせる呼吸法、心がラクになる言葉などが紹介されています。
〈マインドフルネス初心者に〉
8.「マインドフルネス瞑想入門」(吉田昌生 著)
マインドフルネスを基礎の基礎からとても分かりやすく解説している本。イラスト付きで読みながらすぐに瞑想を実践できます。呼吸・心を調える瞑想CDも付いています。
9.「一瞬で自己肯定を上げる瞑想法」(綿本 彰 著)
日本ヨーガ瞑想協会会長の著者が瞑想法をやさしく解説している一冊。瞑想をやってみたものの時間が取れず三日坊主で終わってしまったり、本来の瞑想の意図を理解せずに行っている人に特におすすめの本です。
10.マインドフルネス(バンテ・H・グナラタナ 著)
物事をありのままに観察するヴィパッサナー瞑想の実践入門書として、アメリカでの出版以来20年以上に渡り読み継がれ、世界15カ国で翻訳されているロングセラー本。仏教の知識がなくても分かる平易な言葉で、ヴィパッサナー瞑想を実践するために必要な情報がしっかりと盛り込まれています。
〈日々の生活の中にマインドフルネスを取り入れたい人に〉
11.「今このとき、すばらしいこのとき」(ティク・ナット・ハン 著)
朝目覚める、歯を磨く、食べる、電話をかける、車を運転する……といった日常生活の中で唱えることで、今この瞬間に戻り、マインドフルネスを保てるよう助けてくれる53の短詩集。それぞれの詩に解説が付いており、マインドフルネスを日々の生活の中で実践するためのヒントが詰まっています。
本と実践、両面からマインドフルネスの理解を深めよう
今回たくさんの本を紹介しましたが、マインドフルネスを深めるためには、本による知識だけでなく実践することがとても大切です。MELONではMELONオンラインというオンライン・マインドフルネスサービスを提供しています。マインドフルネス初心者の方、一人だと継続できない方、やり方が正しいのか不安な方も、一般社団法人マインドフルネス瞑想協会の資格を持つプロのインストラクターが丁寧に分かりやすくレッスンを行うので安心です。
クラスの録画は見放題で、15分間のクラスも毎日ご用意しています。ぜひご自身のライフスタイルに合わせて活用してみて下さい。