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『コロナ禍が自分を見つめなおす時間をくれた』MELONインストラクター・マチコさん

マチコさんの画像

マチコ
一般社団法人マインドフルネス瞑想協会認定講師、ヨガニードラセラピスト養成講座修了、ホットヨガインストラクターTT300時間修了

1. コロナの影響で勤務先が休業に・・・

舞台の仕事と並行し、ホットヨガのインストラクターをしていたマチコさん。

体を使って表現する仕事だったので、フィジカル面のケアをするために始めたのがヨガでした。

『今でこそ心の面について考えるようになりましたが、ヨガを始めた当初はフィットネス寄りの練習をしていました。ヨガインストラクターのティーチャートレーニングの中でヨガ哲学などにも触れましたが、正直、その時はあまり興味が持てなくて。』

その後、瞑想を習慣にしている同僚の話を聞いて興味を持ち、それがマインドフルネスとの出会いのきっかけとなったというマチコさん。

『ヨガ講師としてのキャリアが長くなる中でマインドフルネスにも興味を持ち、やってみたいとは思いつつ、後回しにしていました。ちょうどその頃、コロナで務めていたヨガスタジオが休業になってしまい・・・。その分時間もできたし、何か始めるなら今かなと思ってマインドフルネスの学びを深めてみることにしました。』

勢いではじめたマインドフルネスの練習。これが意外と定着したというマチコさん。

『メディテーションについて学びを深めたいと思っていた時に、MELONオンラインの存在を知りました。今思えばこれも縁だと思うのですが、コロナにならなければ、メディテーションやマインドフルネスについて学ぶという行動に移さなかったかもしれませんね。当時は家にいる時間が長かったので、続けやすかったんですよね。そして、オンラインという形ではあるけれど、その時クラスに参加している皆さんと一緒に座ることで、つながりが持てているような感じがしてそれも心地よかったんです。当時、毎日1クラスは受けるようにしていました。』

2. 自分の練習から生徒さんのために

自身の練習を重ねていく中で、ヨガクラスの中でもマインドフルネスの学びを生徒さんに伝えたいと思うようになり、MELONが行っているマインドフルネス講師の養成講座に参加することにしたマチコさん。

『受講生にはいろんな背景を持つ人がいました。私のようなインストラクターをしている人から、会社勤めしている方など。自分とは違う人たちの話を聞くだけでも、視野が広がる感じがしましたね。それと同時に、いろんな人にマインドフルネスが必要だなとより強く思うように。講座の内容自体も興味深いものばかりで。その中でも特に「マインドフルネスリスニング」が印象的でした。相手の話をしっかり聞くって簡単そうに思えますが、次に何を聞くのか考えていたり、自分の中で内容をジャッジしていたりと意外と難しいことに気が付きました。』

手を合わせて瞑想をする女性の画像

その後、養成講座での学びを生徒さんに還元したいと思い、自身のクラスの中でマインドフルネスの技法を取り入れるようになったマチコさん。

『お客さんもコロナ禍で引きこもりがちの人も多く、生活が大きく変わったことで気分が鬱々しているという声も聞いていました。生徒さんに何か還元したいという思いから、自分が練習していたマインドフルネスの要素をクラスに取り入れるようになりました。』

3. 自分と向き合う中で見えてきた、自分の課題

マインドフルネスを実践していく中で、自分の中に抱えている課題に対しても優しい気持ちを向けられるようになったというマチコさん。

『幼少期から常に、「自分は人よりも劣っているから、変わらないといけない」という意識がありました。そういう想いをどうにかしたいという気持ちと、変えたいけど変えられないという想いとの葛藤がありました。そんな自分を変えたくて仕事も変えてみたものの、変わることができず・・・。そんな時に、マインドフルネスの練習を行うようになったことで、マインドフルネスを始めて、自分の中に自分を変えようという”革命家”がいることに気づきました。また、変わらないといけないのではなく、一旦そのままの自分でいいんだと思えるようになりました。これまでは、ネガティブになりやすい自分を責めていました。ネガティブな気持ちは感じてはいけないもの、そんな気持ちを感じる自分は間違っていると思っていました。でも、ネガティブな気持ちってどんな人の中にもあるものなんですよね。だから無理に感じないようにするのではなく、ネガティブな気持ちになった時の対処方法を知ればいいのだと思うようになりました。』

頭に手を置き、項垂れている女性の画像

ネガティブな気持ちへの対処法として、セルフ・コンパッションの考え方が役に立っているというマチコさん。

『昔から必要以上に自分に責任を感じたり、責めたりする傾向があり、そんな自分に嫌悪感がありました。でも、「そんな自分でもいいよね」「十分頑張っているよね。やれること精一杯やったよね」と自分自身を受け止める姿勢が芽生えるようになりました。また、自分を責めそうになる時には、「本当に自分を責めるべきことなのか」ということを客観的に省みることが少しずつできるようになっている気がします。

もちろん、周りの人に優しい言葉をかけてもらうのも良いけれど、それだと一時凌ぎになってしまって、結局また不安になるという悪循環で。まずは、自分が自分の1番の味方になってあげて、傷つきに絆創膏を貼り、思いやりや労りの気持ちを向けてあげることが大切だなと実感しました。』

4. ありのままの自分でいられる時間を

今年惜しまれながらクローズした、MELONの渋谷サロンでマインドフルネスの講師とサロンの運営にも携わっていたというマチコさん。その時の経験から、グループレッスンであってもなるべく一人一人に合わせた指導をしたいと日々考えているそう。

『初めてマインドフルネスを経験するという初心者の方が多いので、その場にきた方に合わせて声かけの仕方や、内容を工夫しています。お話を聴き、グループ指導ではあっても一人一人に寄り添えるようにと日々考えています。』

参加される方の中には、漠然と何かを抱えて来られている方も多いそう。そんな人にマインドフルネスを通して何ができるのかを常に考え続けているというマチコさん。

『せっかく貴重な時間を作ってきてくださっているので、クラスだけでなく生徒さんの日常生活にもマインドフルネスが生きるといいなと思っています。そのために、そうしたら日常生活に生かしてもらえるか、そのためにどんな声かけをしたら良いのかなど考え続ける日々です。大人になるとそれぞれが様々な事情を背負っていて、常に走り続けていないといけないという人も多いと思うので、クラスに来た時くらいは日常での肩書きなどは一旦置いて、ありのままの自分で、立ち止まる時間を作ってもらいたいと思います。そんな時間を過ごしてもらうために、マインドフルネスというツールを通して、私ができることを提供していきたいです。』