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「生き残った人」ほど危ない。マネージャー層の疲弊を防ぐ、ビジネススキルとしてのセルフマネジメント

MELONの代表 橋本大佑が毎月お届けするコラム。組織のウェルビーイングを高め、生産性向上や離職防止、さらにはパフォーマンス向上を実現するための最新トピックスをご紹介します。


ゴールデンウィークが明け、新年度も早2ヶ月が経とうとしています。この時期、人事担当者や経営層の多くは「新入社員は馴染めているか」「若手の5月病は大丈夫か」と、メンバークラスのケアに神経を尖らせていることと思います。世の中のメンタルヘルス対策が、課題の見えやすい若手層に集中しがちなのも無理はありません。

しかし、今本当に目を向けるべきは、その若手たちを現場で支え、日々泥臭く業務を回すために奔走している「マネージャー層」の疲弊です。

後回しにされる、中間管理職の「SOS」

多くの組織において、マネージャー層のストレスケアは後手に回っています。彼らは、厳しい環境を生き抜いて成果を出してきたタフな人材だからです。会社側は無意識に「あの人なら大丈夫だろう」と過信し、本人もまた役職への責任感から弱音を吐けない心理が働くため、ケアがすべて個人に委ねられてしまう構造があります。

ここには、大きな「生存者バイアス」が隠れています。 今マネージャーとして活躍している人は、たまたま「これまでに心が折れなかった人」に過ぎません。折れなかったからといって、今受けている負荷がしんどくないわけでは決してないのです。

むしろ、上からのプレッシャーと下からの突き上げの板挟みに遭い、組織の中で最も負荷がかかるポジションです。実際にストレスチェックの結果を見ても、マネージャー層の数値が著しく悪化しているケースは少なくありません。この層の離職や休職は、組織にとって致命的な痛手となります。では、この事態を防ぐために、私たちは何をすべきなのでしょうか。

「健康経営」が現場のマネージャーに響かない理由

「マネージャー向けにウェルビーイングや健康経営の施策を導入しよう」 そう会社が旗を振っても、現場にはなかなか響きません。なぜなら彼らは、目の前の数字と業務を回すだけで精一杯であり、キラキラした健康施策に関心を持つ心理的余裕などないからです。

今必要なのは、「癒やし」や「福利厚生」としての優しいアプローチではありません。多忙を極める彼らに対しては、組織の危機管理として、また成果を出し続けるための必須のビジネススキルとして、その必要性をロジカルに伝えていくことが効果的です。

では、現場のマネージャーに対して、具体的にどのようなロジックで語りかけるべきなのでしょうか。

なぜセルフマネジメントは「ビジネススキル」なのか

その鍵となるのが、成果を出し続けるプロフェッショナルとしての「自己投資」という視点です。一流のビジネスパーソンであるほど、睡眠や運動、食事、そして「心のコンディショニング」に投資します。

どんなに優れた車であっても、オイル交換やメンテナンスを怠れば、あっという間にエンジンが焼き付いて走れなくなってしまうのと同じです。

しかし、真面目で責任感の強いマネージャーほど、仕事の優先順位を上げるあまり、自身のケアを完全に放置してしまいます。自分がガス欠寸前で走っている状態では、まともなマネジメント(部下育成や意思決定)などできるはずがありません。

メンタルの波を放っておくと、パフォーマンスは確実に低下します。自身の心身の状態を客観的に把握し、常に良いコンディションに整えることは、ロジカルシンキングやマーケティングと同等、あるいはそれ以上に重要なビジネスの基礎リテラシーです。


変化が激しく不確実性の高い現代だからこそ、組織を長年支えてきたマネージャー層の経験や知識は、企業の最大の資産です。彼らを突発的な離職や休職から守ることは、経営における最優先事項と言えます。

マネージャー自身が「自分の限界」に気づき、手遅れになる前にセルフケアを行うためには、根性論に頼るのではなく、メンタルに関する正しいリテラシーを身につける必要があります。

株式会社MELONでは、単なる一時的なリフレッシュにとどまらない、科学的なアプローチに基づいた「メンタルリテラシー向上プログラム」を提供しています。日々現場でサバイブしているマネージャーたちが、これからも健全に組織を牽引していくために。今こそ、彼らの「内面」への投資を始めてみませんか?

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