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孤独や人間関係に悩みがちなリモートワーク。従業員に「セルフケア」を促すには?

自宅でリモートワーク中の男性

言葉としては耳にすることの多い​​「セルフケア」。文字通りどうしても自主性に任せきりになってしまいがちですが、昔よりも情報化や競争がより激しくなり、人材の流動化も進んでいる今、従業員一人ひとりのストレスを減らし、離職や休職を防ぐために、企業として「セルフケア」をサポートする取り組みがより重要になってきています。

今回の記事では株式会社Melon代表の橋本の話を元に、リモートワークにおけるセルフケアの重要性と対策について紹介していきます。

従業員の定着率が課題の人事担当の方、企業の健康経営担当の方などはぜひご覧ください。

メンタルヘルスの観点から見る、リモートワークのデメリット

自宅でPC作業をする人の手元

コロナをきっかけにリモートワークの普及が進みました。メンタルヘルスの観点から考えると、特に人間関係があまり上手ではない人やひとりでいることが好きな人にとっては煩わしい人間関係で悩まされることが減って気持ちが楽になったり、通勤の満員電車のストレスから解放されるなど、リモートワークのいい面はたくさんあるかと思います。

一方でリモートワークによるストレス値も上がってきているといいます。理由として以下の二つが考えられます。

1.孤独になりやすい

リモートワークだとどうしても孤立しがちです。こちらの記事でも紹介している通り、人間含めて哺乳類はもともと社会的に他者との関わり合いを持って生活しているため、孤独がメンタルに悪影響を及ぼすことが分かっています。
強制的な人間関係は確かにストレスの原因にはなりますが、同時に他者とのコミュニケーションは人間にとってやはり大切なもの。家族がいる方はまだ孤独を回避することができますが、一人でお仕事をされている方はリモートワークによって孤独に陥りやすく、メンタルの調子を崩しやすいことが挙げられます。

2.人間関係が作りにくい

テキストや画面を通したコミュニケーションは対面に比べて意思疎通がしづらく、普段雑談をするようなこともないためフランクなコミュニケーションにより距離を縮めることが難しく、人間関係を作りにくくなります。
例えば人に何かをお願いするときも、「相手はどういう風にこれを受け止めるかな」とつい気にしてしまったり、普段接したことのない人にズバッと言われると、そこに悪意はなくても「この人キツイな」と思ってしまったり。

チャットやメールなどのテキストメッセージの難しさもあります。相当気をつけて書いても、表情や声色が伝わらないので相手は違う風に捉えたり、またテキスト表現が不得意な人はそれだけで無愛想で嫌な人に見えてしまったりということもあります。

このようなデメリットがメリットを上回ることが多いため、現在は世の中が全体的に「出社しましょう」という流れに戻りつつあるのではないでしょうか?

自宅で働く従業員にセルフケアを促すために必要なのは、リアルで集まること

写真が集まって気軽に話している様子

このようにリモートワークは孤独になりやすかったり人間関係においてストレスを抱えやすい側面があるため、より一層セルフケアが大切になってきます。ただ、出社型の従業員にセルフケアを促すよりも、リモートワークの従業員に促す方がより難しいですよね。eラーニングなど、アプリで各自好きなときにやっておいてねという啓蒙の仕方がありますが、これではそのプログラムの内容がいくら優れたものであったとしても、リモートワークの問題になっている孤独や人間関係の解消には繋がりません。

リモートワークの従業員にセルフケアを促すのであれば、コンテンツの内容は何であれ、理想的には定期的にリアルで集まることをおすすめします。個々のメンタルヘルスにとっては孤立がよくないことであるため、みんなで集まること、それ自体にまず価値があるのです。

リアルが難しい場合はオンラインのライブで繋がるのでも良いでしょう。もちろんコンテンツのアーカイブを好きなときに見れるeラーニングはみんなのスケジュールを合わせる必要もなく、コスト的にも抑えられて効率はいいかもしれません。ただ、メンタルヘルスのセルフケアという観点においては、効率を重視しすぎると結果的に効果が出せず、本末転倒になってしまいます。

また、コンテンツの内容自体も勉強や研修という雰囲気だと盛り上がりにくいため、楽しく学べるコンテンツ作りもとても重要です。

リモートワークによる孤独や人間関係の難しさから来る抑うつ感や不安感。重症化する前に防ぐためには?

床に座ってPC作業をする人

前述した通り、リモートワークは孤独感や人間関係の構築の難しさにより、メンタルの調子を崩しやすいという側面があり、ひいてはうつ病や自律神経失調症に繋がるリスクもあります。そもそもどんな人も、多少なりとも抑うつ感や不安感は普段から感じているものですが、それが過度になり慢性化してくると適応障害やうつ病に悪化していってしまいます。ただ、軽度な段階で自分のメンタルの状態を自覚してセルフケアをしていけば、悪化を防げる場合は多々あります。

リモートワークにおいても「うつ症状が定常化してしまう手前の段階でのセルフケア」がとても重要です。

リモートワークにおけるセルフケアのひとつとして、マインドフルネス瞑想が効果的

自宅の椅子に座って目を瞑りながらリラックスする女性

前回の記事でもお伝えした通り、人それぞれ色々な課題があり、悩みの理由はたくさんあるので、これさえやっておけば大丈夫という方法があるわけではありません。そのためセルフケアに関する色々なアプローチ方法が常に手元にある状態を作っておくことが、これからの企業に必要不可欠なことではないでしょうか?

もちろんマインドフルネス瞑想もセルフケアのひとつです。マインドフルネスはうつ病の再発予防効果がとても高く、精神的に落ちそうになったときに、マインドフルネスを覚えて実践をしていれば、自分で自分を支えられるようになるでしょう。

リモートワークはいい面も多くある反面、孤独や人間関係の作りづらさなどにより心の調子を崩しやすいというデメリットがあります。人事担当の方、企業の健康経営担当の方は、ぜひリアルで集まったりオンラインのライブで繋がれるようなセルフケアコンテンツの実施を、1回切りではなく継続的に実施していただけたらと思います。


従業員セルフケアにマインドフルネスを取り入れるならストレスケアサービス「MELONオンライン」法人定額プランを

法人向け基本プランの画像

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