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​​『ただ一緒にいて、生徒さんの伴走者でありたい』MELONインストラクターインタビュー〜Wakaさん〜

ヨガの講師として指導歴18年というキャリアを持つWakaさん。20代で思いがけず出会ったヨガがきっかけで、講師の道へ。

ヨガの指導や実践を重ねていく中で、マインドフルネスへの興味関心が高まり、今ではどちらも自分の生き方に欠かせない存在になったそう。

Waka
日本ヨーガ瞑想協会、本部講師。一般社団法人マインドフルネス瞑想協会、認定講師。日本ヨーガ瞑想協会200時間指導者トレーニング修了。陰ヨガ30時間+200時間指導者トレーニング修了。日本ヨーガ瞑想協会マインドフルネス瞑想指導者トレーニング修了。一般社団法人マインドフルネス瞑想協会指導者トレーニング修了。

とある雑誌がきっかけで講師の道へ

ヨガ講師やマインドフルネスの講師になるきっかけを聞かれることが多いが、「実は決定的なものがあまりないんです」と話すWakaさん。

「昔から、自分だからこそできることをして生きていきたいと漠然と思っていましたが、なかなか形として見出せなくて・・・。きっかけと言えるとしたら、とある雑誌との出会いですかね。その雑誌でヨガの特集をやっていたのですが、すごく興味深くて。当時の私はヨガのことを全く知らなかったけれど、ヨガが心や体、自分自身のことを探究しているものだということが漠然と伝わってきたんです。知りたい気持ちを即行動に移したのは若さの勢いだなと今となっては思いますが、実践し学ぶたびにどんどんヨガに惹かれてゆき、この心地よさを人と分かち合いたいと思うようになっていました。人生で初めて選んだヨガのインストラクターという仕事を今でも続けている自分はとてもラッキーだと思います。」

インストラクターとして生徒さんの指導をするかたわら、様々な先生のレッスンを受けてヨガの実践を深め、自分のスタイルを模索していったWakaさん。いろんな流派のヨガを経験する中で、瞑想をベースとしているヨガに出会った時の感動は忘れられないそうです。

「なかなか自分の中でしっくりくるスタイルが見つからずにいましたが、ある先生の本との出会いが今の自分につながっています。その本はヨガの源流にある瞑想や哲学についても触れた内容だったのですが『この先生のクラスに参加してみたい!』と強く思いました。さっそくクラスに参加したところ、良い意味でとてもシンプルなクラス。でも、クラスの中で自分の中に訪れた静寂感は、今まで経験したものとは桁違い。これが私の求めているものだと思ってからは、瞑想をベースとしたヨガを実践し、伝えることに励んできました。」

ヨガを深めていくなかで気づく、マインドフルネスの魅力

2022年の2月からMELONオンラインで本格的にマインドフルネスの指導を始めたWakaさん。ヨガというフィールドでは出会えなかった人々との出会いがあることに喜びを感じているそうです。

マインドフルネスの素敵なところは、誰でも取り組めるオープンさだと感じています。マインドフルネスというものを近年知り、親しいヨガ仲間に教えてもらったり、自分なりに勉強していく中で、より広く様々な人々が取り組める形をもっていることがすばらしいなって。これまで私が実践してきたのはヨガや瞑想でしたが、ヨガもマインドフルネスも瞑想も、私の中ではすべてつながっています。マインドフルじゃない瞑想はないなと感じたからこそ、MELONさんの仲間入りをさせていただきました。今は、マインドフルネスの恩恵によって、瞑想がよりオープンなもの、ひとつのカルチャーになってきていると感じます。古くからの智慧、今を生きる知恵を、オープンな環境の中で多くの方と分かち合えることがすごくうれしいです。」

ライフイベントともに変わる、実践のかたち

以前は、集中できる環境を作り、毎日決めた時間にヨガやマインドフルネスの練習をするということが日課だったWakaさん。ライフスタイルの変化がヨガやマインドフルネスの実践のあり方を変えるきっかけとなりました。

「昔は環境を整えること、例えば部屋もきれいにしてから練習するとか、決まった時間に決まった流れで練習することを大切にしていました。練習をルーティンとして行うことが自分にとって助けになっていた時期もあったけど、それを頑なに守ろうとすると苦しさが生まれてしまうことも体験してきました。大切なのは、そのときどきの生活に寄り添った形を大切にして、無理なく続けることなのかなって。昔とはだいぶ変わってしまったけれど、今は今の生活に合った練習をしています。自分の目の前に起きることが、時には工夫し変えてみるという視点の大切さを教えてくれている。そして自分の人生を豊かにしてくれています。」

大切にしたいのは、ただ一緒に同じ空間にいること

指導を重ねていくほど「こういうことを伝えたい!」という想いが薄れている感覚があるというWakaさん。その真意とは?

「そんなこと言ったら、え?って心配になる方もいるかもしれないのですが(笑)良い意味で、自分が教えているという意識がないんです。これを教える!伝える!ということよりも、同じ空間で一緒に座って過ごせること。それ以上でもそれ以下でもないと思っています。クラスに来ている皆さんのことを信じているので、いつかそれぞれのタイミングで、みなさんの中にマインドフルネスは自然と芽吹いて育っていくだろうと思っています。」

そのおだやかな笑顔と雰囲気からは想像がつきませんが、若い頃はそれなりにいろんな壁にぶつかることもあったというWakaさん。ヨガやマインドフルネスの実践を通して得たことが、自身の人生に大きく影響しているそう。だからこそ、同じような経験をしている人の伴走者のような存在でありたいと言います。

「『頑張っても変えられないことがある』ということを身近に体験してきたからこそ、ヨガやマインドフルネスの実践が自分の捉え方や扱い方を変えるためのヒントになり、私にとって大きな助けとなっています。そして今も必要なもの。だから、いち実践者として私が知っているヒントやアイディアはもちろん惜しみなく出したいと思っています。でも、「ああ、これだ」という答えを持っているのは自分だし、受け取ったことをどう解釈し取り入れるのかも自分次第。だから何より、一緒に同じ時間や空間の中にいて、ただ一緒に座ることそのものを大切にしたいです。ひとりじゃない、一緒に瞑想する人がいる心強さや安心感を、少しでも感じてもらえたらうれしいですね。シンプルなことをくり返し、くり返し、ていねいに積み重ねるマインドフルネスの練習。長い目で見れば必ず自分の財産になると思いますよ。」