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「世界を平和にしたい、みんなを笑顔にしたい」MELONインストラクターインタビュー〜高橋愛さん〜

MELON マインドフルネス瞑想 インストラクター 高橋愛

日本語教師としてのキャリアを続けながら、マインドフルネス瞑想講師としての活動も始めた高橋愛さん(以下、愛さん)。

ずっと目標にしていた「世界の平和とみんなの笑顔」は、マインドフルネス瞑想を伝えていくことで叶えられると実感しています。その思いにたどり着くまでの道のりについて聞きました。

高橋愛
一般社団法人マインドフルネス瞑想協会認定講師、日本ヨーガ瞑想協会指導者トレーニング(綿本彰)修了、全米ヨガアライアンスRYT200修了

いつか日本語を教えられるようになりたい 〜自分の目標とボランティア〜

小さい頃から様々な外国の方と関わる機会の多い場所に住み、「世の中には自分とまったく違う価値観を持っている人がいる」ということを肌で感じて育ってきたという愛さん。

「例えば、友達の家に遊びに行くと、見たこともないお菓子があったり、友達がお母さんと話すときは外国語だったりするんです」

高校卒業後は国際関係について学ぶために大学に進学。在学中に様々なボランティアに携わり、世界を旅するうちに「世界を平和にしたい、みんなを笑顔にしたい」という目標を持つようになりました。

国際 ボランティア

そんな時、あるNGOで「気持ちだけではなく何かの技術を持っていないとその目標はなしとげられないのでは」と指摘を受けます。

そこで、外国の方々に日本の農業技術を教える団体でボランティアを始めましたが、その施設で日本語を教えている人に出会ったのがひとつのきっかけとなり「私もいつか日本語を教えられるようになりたい」と考えるようになりました。

目立たなくてもここにいるだけで力になれる 〜日本語教室のボランティア〜

大学を卒業してからはいったん会社に就職。試用期間中から既に「私には合わないかも」と思っていたにもかかわらず、父親に言われていた「石の上にも3年」という言葉が頭にあり、乗り切ろう、負けるな私、とがんばる日々が続きました。

会社員として勤務する傍ら、日本語を教える教室で日本語ボランティアに携わるようになります。子どもが生まれてからはベビーカーを押して出かけていました。学校のカリキュラムでは教えない日本語について尋ねられれば一緒になって考えるなど、地域に住む外国の人たちとは「同じ生活をしている仲間」として過ごしていました。

その時の教室で「華やかにみんなを引っ張っていってくれる人も大切だけれど、目立たなくても継続して、いつもそこにいてくれる存在がボランティアを支えてくれているんだよ」と言われ、「私はここにいていいんだ、いるだけでも力になれるんだ」と思えたといいます。

ボランティア 日本語

会社員生活が5年ほど経ち、ストレスが過ぎたのか、顔がひきつる、営業先で出してもらったお茶が飲み込めないなどの症状が出るようになり、朝は混乱して洋服も選べなくなってしまいました。これ以上無理はできないと、6年で会社を辞める決意をします。

目に見えないものでも人を幸せにできる 〜マインドフルネス瞑想との出会い〜

実は会社員時代から日本語教師になるための勉強を始めていたという愛さん。教室に通いながら研鑽を積み、無事に日本語教育能力検定試験に合格。しばらくののち、以前から興味があったヨガのレッスンに週に1回通うようになりました。

「たまたま近くの公民館でレッスンをしてくださる先生がいらっしゃって、その方がとても素敵だなと思っていたんです。心にじわっと沁みてくるヨガで…これは私が生きていくために必要なものだと思いました」

そこで、より深く知るために一念発起してヨガのティーチャーズトレーニングを受けることを決意。ここで瞑想と出会いました。しかし、トレーニングが終わった後に、瞑想が深まらずソワソワしてしまう自分を発見します。

「それでもとにかく毎日20分座る、ということを続けていたのですが、トレーニング中は自分が『開いている』という感覚があったのに、日が経つとだんだん閉じていってしまう感じがしました」

そんな時に出会ったのがマインドフルネス瞑想。続けるうちにヨガとは違う瞑想で自分が開いていく感覚を取り戻していき、「これが私の伝えていきたいことかもしれない、生きる上で大切なものが見つかった」という気持ちが深まっていきました。

平和 笑顔 世界

「世界を平和にしたい、みんなを笑顔にしたい、という気持ちがマインドフルネス瞑想とリンクしたんです。これで私にも人を幸せにしていくことができるかもしれないと思いました。目に見えないものでも人を幸せにできると気がついたんです」

心を通わせるクラスにしていきたい 〜マインドフルネス瞑想 講師養成講座を経て〜

MELONの講師養成講座を経て、現在、自分のクラスを持つようになった愛さん。マインドフルネス瞑想を通じて、自分が「普通でいること」にがんばりすぎてきたことに気がついたといいます。

「その『普通』って、自分が作り上げてきたんですよね。そういう作った『普通』じゃなくて、自分が自分のままでいていいとわかった時に、すごく楽になれたんです」

大きな世界情勢にひとりで立ち向かうのは難しいけれど、ひとりひとりと関わってそこに笑顔が生まれればいいのではないか。今日、自宅の前の畑で作っている野菜が収穫できたという小さなことを楽しんでいければ十分なのではないかと自然に思えるようになりました。

畑 野菜 楽しむ マインドフル

ボランティアの時に「いつも、そこに待っている人がいる」ということを大切にしてきたように、自分のクラスでは「いつも、そこにいるよ」という気持ちを大切にしながら、みんなと心を通わせていきたいと願っています。

「言葉に出さなくても、顔が見えなくても、いろんな気持ちをみんなで持ち寄って、それでいいんだよ、同じだね、とほっとできる場が作れればいいなと思っています」

「世界に自分がいる」という感覚をずっと大切にし続けてきた愛さんの新しい旅は、今始まったばかりなのかもしれません。