【解説】ヨガや座禅とマインドフルネスの違いとは?

「今この瞬間に集中する “マインドフルネス”」。
様々な効果が科学的に証明され、世界で注目が集まっています。
「今、この瞬間に集中する」というマインドフルな状態になるためには、身体を鍛えるエクササイズと同じように脳や心の使い方を練習する必要があります。
そのために「マインドフルネス瞑想」を練習するのが有効ですが、瞑想といえば多くの人が「座禅」を思い描くようです。また、ヨガとの違いも気になるところです。実際、どう違うのでしょうか?
そんな疑問に、マインドフルネスの伝道師・MELONマンがわかりやすくお答えします!
座禅とは? ~自分を捨て去って無になる~

瞑想にはさまざまな種類がありますが、その中の方法のひとつがマインドフルネス瞑想です。
日本で瞑想というと、座禅をイメージすることが多いでしょう。座禅は仏教の禅宗の中での瞑想のことで、座禅では集中して無心になることを目指します。そして自分の存在を捨て去る感覚が求められます。
これに対し、マインドフルネス瞑想は心を無にすることをゴールにはしていません。大切なのは観察すること。心に浮かんだことや感覚を、良い、悪いという判断をせずにただ見続けることができる状態を目指します。
自我を捨て去って無になるのではなく、自分の思考や感覚を観察しあるがままをただ認める、それがマインドフルネスの瞑想なのです。
ヨガとは? ~心を静めるために身体に意識を向ける~

いっぽうで、ヨガは心を静めるために身体に意識を向ける方法。身体を動かしたりポーズを取ることで身体への意識を向け、思考をなくしていきます。ヨガは「動く瞑想」とも言われています。
ヨガの起源は、瞑想と呼吸によって心の動きを止滅させようとすることですが、現代において広く実践されているヨガでは、アーサナと呼ばれるポーズに重点が置かれています。
そして最終的にヨガで目指すのは、すべてから解放された悟りの境地に至ることと言われています。
マインドフルネスは心を静めるだけではなく、観察するということが含まれるので、そこが大きな違いであると言えるでしょう。またマインドフルネスでは身体を動かさない実践方法があることが違いです。
日本ではヨガにダイエットやデトックスなどの美容・健康効果を求める考え方が強くあり、本来の心を静める目的では行われていないケースもあるようです。
自分をあるがままに受け入れるのがマインドフルネス

日本人の自己肯定感や幸福感は低いと言われています。その理由は、教育や社会制度で「こうあらねばならない」という価値観の刷り込みが行われているからではないでしょうか。
何も得なくても、どこにも行かなくても、そのまま幸せになっていいのです。
自分を思いやり、慈しむことを「セルフ・コンパッション」と言いますが、それを育むために、まずあるがままの自分を観察し、受け入れる。
それがマインドフルネスなのです。
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