お知らせ

日本初!*オンライン・マインドフルネス受講者におけるうつや不安症の改善効果を実証〜新サービスとして法人向け定額プラン&うつと不安症の方向けの無料サービス提供を開始〜早稲田大学とマインドフルネスのプラットフォーム「MELON」の共同研究の成果を発表

「日本初!オンライン・マインドフルネス受講者におけるうつや不安症の改善効果を実証」の画像

マインドフルネスのプラットフォーム「MELON(メロン)」を運営する株式会社Melon(本社:東京都港区、代表取締役CEO:橋本 大佑、以下MELON)は、早稲田大学と共同で行ったオンライン・マインドフルネスの効果検証に関する研究成果として、うつや不安症の改善効果を実証したことをお知らせいたします。この研究成果を受けて、うつや不安症の方を対象とした無料サービス提供を開始します。

また、早稲田大学との共同研究で効果が実証されたストレスケアサービス「MELONオンライン」を法人定額プランとして提供します。

研究成果のポイント

  • オンラインで提供するマインドフルネス、瞑想関連サービスにおいて日本で初めて*効果を実証(2023年 5月、日本国内の民間オンラインマインドフルネスサービスとして当社調べ。)
  • 既存の心理療法や薬物療法と比較して大きな効果を実証、また少ない実践時間で効果が出ることを確認
  • うつ、不安、ウェルビーイングの尺度で、偏差値12〜15程度の大きな効果を確認

※ 発表会の動画は、こちらからご覧いただけます。

社会的背景〜うつや不安症患者が年々増加〜

厚生労働省の調査によると、メンタルヘルス不調の悪化により引き起こされる精神疾患を抱える患者数は、過去15年間で年々増加しています。特に、昨今の新型コロナウイルス感染症や感染対策に伴う種々の行動制限やライフスタイルの急激な変化は、さらにメンタルヘルス不調の要因を多様化・複雑化させたと認識されています。

日本における気分障害、神経性障害、ストレス関連障害等の推移を示したグラフ

出典:厚生労働省「患者調査」

このような現状の打開策として注目を集めているのが「マインドフルネス」です。マインドフルネスは欧米圏において認知が広がっているものの、日本国内ではまだそれほど知名度がありません。その理由として挙げられるのは、国内では多くの人数を対象に、マインドフルネスを実践しない期間と比較検討した研究が少ないという点です。

早稲田大学とMELONでは実際にマインドフルネスを継続して実践した場合の効果を、対照条件と比較し可視化することが必要だと考え、本調査を実施するに至りました。

研究方法の詳細

うつまたは不安症状を抱える成人の方(18~65歳)を対象者として募集。応募いただいた方の中から抽選で、140名が研究に参加いただきました。対象者は研究プログラム実施前に、心理アンケートに回答。その後、2つのグループに分かれて研究を実施。

グループAは8週間のオンライン・マインドフルネスを実践した後に、2回目の心理アンケートに回答。その後、8週間を通常通りに生活してから3回目の心理アンケートに回答いただきました。

一方、グループBは8週間を通常通りに生活してから、2回目の心理アンケートに回答。その後、8週間のオンライン・マインドフルネスを実践した後に、3回目の心理アンケートに回答いただきました。

研究方法の詳細を示した画像

研究成果の詳細

研究成果①:うつ・不安の尺度で大きな効果を実証

「うつ」「不安」の症状を抱えている人に対するオンライン・マインドフルネスの効果を示したグラフ

「うつ」の効果計測において、グループAはオンライン・マインドフルネス後に得点が減少し、偏差値15程度の大幅な数値改善を確認できました。通常通りの生活を過ごした後、得点は僅かに増加しましたが、マインドフルネスの効果を実証しています。グループBでは通常通りの生活を過ごして、得点が減少。その後、マインドフルネス実践後に、得点は大幅に減少しました。

また、「不安」の効果計測において、グループAはオンライン・マインドフルネス後に得点が大幅に減少して、通常通りの生活を過ごした後も効果が継続。グループBでは通常通りの生活を過ごして得点に変化はなく、マインドフルネス実践後に大幅に得点が減少しました。

研究成果②:マインドフルネスはウェルビーイングにも効果的

オンライン・マインドフルネスを受講した際のウェルビーイングを示したグラフ

「ウェルビーイング」の効果計測において、グループAは、オンライン・マインドフルネス後に偏差値15程度の得点が増加して、通常通りの生活を過ごした後も効果が継続。グループBでは通常通りの生活を過ごして、小幅に得点が増加。その後、マインドフルネス実践後に、得点が増加しました。

研究成果③:マインドフルネスに置いて重要とされる受容のスキルが向上

マインドフルネスにおいて重要とされる「受容のスキル」が向上したことを示すグラフ

心理アンケートを総合的に評価する「マインドフルネス合計」において、グループA、グループBともにマインドフルネス実践後、得点は大幅に増加。特に、グループAでは偏差値12程度の大きな効果を確認しました。

研究成果④:MELONのオンライン・マインドフルネスは他の介入と比較して効果が大きい

MELONのオンライン・マインドフルネスと他の介入(うつに対するCBT・抗うつ薬・不安症に対するCBT)を比べたグラフ

今回行った研究では、うつや不安症に対する改善効果として、MELONのオンライン・マインドフルネスは他の介入と比較して効果が大きいことを実証。他の介入効果と比較して、1.5倍以上の効果量・偏差値であることを確認しました。

【参考】
うつに対する認知行動療法 介入効果 : 偏差値 6(※1)
抗うつ薬 介入効果 : 偏差値 8(※1)
不安症に対する認知行動療法 介入効果 : 偏差値 5(※2)

※1 : Hofmann, S. G., Curtiss, J., Carpenter, J. K., & Kind, S. (2017). Effect of treatments for depression on quality of life: a meta-analysis. Cognitive behaviour therapy, 46(4), 265-286.
※2 : Hofmann, S. G., Wu, J. Q., & Boettcher, H. (2014). Effect of cognitive-behavioral therapy for anxiety disorders on quality of life: a meta-analysis. Journal of consulting and clinical psychology, 82(3), 375.

高橋 徹(研究責任者、公認心理師・臨床心理士 博士(人間科学)​​)メッセージ

高橋 徹の画像

今回の共同研究では、非常に意義のある、大きな成果を得ることができました。オンライン・マインドフルネスは、対面で行う場合と比較して「気軽さ」が特徴として挙げられます。マインドフルネスは継続して行うことで、効果を得ることができます。

感染症や世界各地で起きている紛争や戦争、不安定な経済動向など、メンタル不調の原因となる社会情勢は今後も続くことが予想されます。そのメンタル不調から抜け出す手段として、マインドフルネスが有効であることが今回の研究で実証されました。気軽にご参加いただけるマインドフルネスをより多くの方に体験いただければ幸いです。

久賀谷 亮(精神科医・医学博士)メッセージ

久賀谷 亮の画像

マインドフルネスは世界的にみると、うつや不安症の治療法として、既に確立されています。今回の研究は、日本のマインドフルネスにとって歴史的な取り組みになったと言えるでしょう。私自身、これほどクリアなエビデンスを初めて見ました。

日本には「語らない文化」があり、メンタルのことについて多くのことを語らない風潮があります。今回のエビデンスをきっかけに、「語らない文化」から「心の国際化」が進み、マインドフルネスによるメンタルヘルケアが一般的になることを願っています。

株式会社Melon代表取締役CEO 橋本 大佑 メッセージ

橋本 大佑の画像

オンライン・マインドフルネスの科学的な信頼あるエビデンスが取得できたことを嬉しく思います。既存の治療よりも高い効果が示されたことは、今後の精神医療におけるマインドフルネスの役割が高まっていくことを示唆するものと感じております。

新しく展開していく法人向け定額プランをうつと不安症の方向けのサービスを通じて、より多くの方に本当に効果のあるマインドフルネスのプログラムを実践していただければと思っております。

新サービスご紹介〜法人向け定額プラン&うつと不安症の方向けの無料サービス提供開始〜

① 法人向け「月額45,000円(税込49,500円)」のストレスケアサービスを提供開始

法人向けストレスケアサービスの概要を示した画像

企業の中でのメンタルヘルス対策として、セルフケアは重要ですが、その対応は個人に委ねられています。また、現状は高ストレス者に産業医やカウンセリングを紹介する対処療法的な対策が主となっていますが、産業医やカウンセリングは有効に活用されていません。

そこで、早稲田大学との共同研究で効果が実証されたストレスケアサービス「MELONオンライン」を法人定額プランとして提供します。

【法人定額プランの特徴】

  • チーム人数、部署人数、社員数に応じた月額定額制/月額45,000円(税込49,500円)
  • メンタルヘルスケア、生産性向上を同時に実現
  • 大学や病院にも導入される高い信頼性
  • メンタルヘルスケアの結果にコミット
  • 低価格で無駄のない課金形態

MELONのプログラムは、高ストレス者のメンタルヘルス対策はもちろん、要注意者、健康な方のセルフケアにも利用できるので、予防・未病やプレゼンティーイズム(生産性)の改善にも寄与します。

法人向けプログラムの詳細は下記をご覧ください。

② うつや不安症の方を対象とした無料サービス提供

現時点でのうつ、不安症の治療の概要を示した画像

うつや不安症の治療方法は、薬による治療が一般的です。しかし、薬物治療は医師の指示なく服用を中断した場合、再発や慢性化が懸念されています。また、セルフケアが浸透しておらず、軽症の段階で適切な対処ができずに悪化してしまうことが多く見受けられます。

私たちは、うつや不安の症状を緩和することを目的に、うつ、または不安症と診断された方を対象として、今回の研究で効果が実証された2ヶ月のプログラムを無料で提供いたします。

無料サービスの詳細は下記をご覧ください。

株式会社Melon 企業情報

株式会社Melonは、日本中に “メディテーションする場” をつくり、マインドフルネス・カルチャーを広め、日本・世界のウェルビーイングを向上させることをミッションとして活動しています。米国の大学や研究機関で効果が認められたエビデンスをベースに、初心者にも取り組みやすく、継続しやすい、科学的なアプローチに基づいたマインドフルネス・プログラムを開発し、個人・法人のお客様に提供しています。

代表者:代表取締役 CEO 橋本 大佑
所在地:東京都港区南青山6-2-2 南青山ホームズ301
設立日:2019年4月
資本金:9900万円
事業内容:マインドフルネスのオンラインサービス「MELONオンライン」、マインドフルネスの法人研修
URL:https://www.the-melon.com


お問い合わせ先
株式会社Melon 広報担当:信楽 
Tel:03-4400-1230
Email:info@the-melon.com