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「マインドフルネスを知って今を楽しめるようになった」MELONインストラクターインタビュー〜林 有加里さん〜

マインドフルネス MELON インストラクター 林有加里

マインドフルネスに出会って、思考が過去や未来にさまよい、自分の心が今ここに留まることがないということに気づき衝撃を受けたという有加里さん。

今ここに心がないことによって、自分のように、知らず知らずのうちにストレスを溜めている人も多いのではないかと思っています。マインドフルネスとの出会いや伝えたいことを聞きました。

林 有加里
会社員からマインドフルネスインストラクターに転身。一般社団法人マインドフルネス瞑想協会認定講師、日本ヨーガ瞑想協会指導者トレーニング(綿本彰)終了。

マインドフルネスとの偶然の出会い

OLや結婚式の司会者などの仕事をしながら、夫の転勤にともなっていくつかの場所に住んだ経験のある有加里さん。

「以前はホットヨガをやっていたけれど、運動のためだった」と言います。ヨガ、そしてマインドフルネスに出会ったのは、2015年の東京への引っ越しがきっかけでした。

ヨガをしている女性

「東京でも身体を動かしたいと思い、ホットヨガスタジオを探したんですけれど、それまで住んでいた地域と比べるとお高いなと感じたんですよ(笑)。だから、もうホットヨガはやらない、と決めて、たまたま見つけたヨガスタジオに通い始めました。そこが瞑想を軸としたヨガスタジオでした。いろいろな先生のクラスを受けるにつれ、ヨガって奥深い、これきっとすごい。もっと知りたいと思いました。」

さらににそこで出会った吉田マサオ先生のマインドフルネス・ヨガに衝撃と感動を覚えました。そこからマサオ先生を師事してマインドフルネスの勉強を深めていきました。

自分の心が「今」にないという衝撃

マインドフルネスを知り、実践するうちに気づいたことがありました。それは、自分がこんなに疲れていたんだ、こんなにストレスがあったんだということ。

「OL時代は土日が休みだったので、金曜日の夜は明日からお休みだ! とうれしいんですけれど、土日になると月曜からまた仕事だということをずるずると考え続けていたんです」

自分の心がこんなに過去や未来にさまよっていたということに初めて気がつき、「今、ここに自分の心がないということを知り、衝撃でした」と振り返ります。

それからマインドフルネスを日常生活で実践していくうちに、思考に気づき、考えても仕方がないことは手放したり、無意識ではなく意識的に考えることが増えていき、とても楽になっていきました。

女性が不安を感じて胸に手を添えている様子

多くの人がこんな考え方やものごとのとらえ方もあることを知ると、日常生活の中で、そして生きていくうえでとても役に立つのでないか。このちょっとした「考え方、とらえ方、受け取り方」の違いをたくさんの方々に伝えたい。そう思い、ヨガのインストラクター資格を、次いでマインドフルネスインストラクターの資格を取りました

OLを続ける傍ら、インストラクターとしての副業が徐々に増えていきつつあった頃に起きた出来事が、離れて住む家族の病気と介護でした。

東京を離れて一時、実家に帰らなくてはならなくなった有加里さん。「これは会社員を辞めろということなんだな」と受け止め、退職します。

1年ほどで実家の状態も落ち着き、東京に戻ってきた時には「これからはインストラクターとしてやっていこう」と気持ちを固めていました。

私はここにいるんだ、と感じる日々

「私がそうだったように、多くの人が知らず知らずのうちにストレスを溜めているんじゃないか」という有加里さん。お酒や食べ物に走るのも、ストレスから。それで発散しているつもりでも、結局は一時のことです。そのままにしておいたらストレスに引きずり込まれ、いずれ大変なことになっていたのではないかと話してくれました。

煩うことの多い日常生活で、ちょっと立ち止まり今に意識を持ってくることができるようになると、自分にとってこれは必要じゃない、これを考えても仕方ない、ということがわかり、今を楽しめるようになりました。

「マインドフルネスに出会う前は、頭の中でずっとおしゃべりしてました。無意識に(笑)。そのことに、実はとっても疲弊してたんですね。今もおしゃべりが完全に収まってるわけではないですが、気づけて今この瞬間に戻れるようになりました。

毛糸で作ったハートの画像

すると、目の前の幸せに気づけるようになったんです。きれいな景色が広がっていたり、おいしいものがより楽しめるようになったり、家族の笑顔や気遣いに気づけるようになったり。そして、私は今ここにいることができている、生きているのは当たり前じゃない、奇跡なんだ。

その命は過去から繋がっていて現在もいろんな人との繋がりがあってここにあるんだと感じられるようになりました。だからこそ、森羅万象、今この瞬間を大切に過ごしていきたいと思っています」

人はいつからでも変わることができる

有加里さんは、受講者さんを見ていると「もっとがんばらないといけない」「このままじゃだめだ」と強く思っている方が多いように感じているといいます。

「とても大切なことだと思いますが、そればかりだと疲れてしまいます。その方が持っているもの、できることはたくさんあるのに、そこに目が行かず、ないもの、できないことにフォーカスしてしまう。それが苦しい思いを生み出してしまう。

その原因の多くは、他人との比較や自分の理想とのギャップ。比べる必要はないんです。そのままのあなたで素晴らしいんです。

マインドフルネス瞑想をする時間がなければ、ちょっと手を止めて5呼吸するだけでもいいんです。その時は全集中で(笑)。そうすると自分が今、どういう状態にあるのかを俯瞰して眺めることができます。

マインドフルネス Body Scan ボディ スキャン

それができるとしめたもの、心の中で声をかけてみる。焦ってるよね〜、大変だよね〜、今がんばらなきゃいけないんだよね〜、そうだよね〜、さ、後のことは置いておいて、今からこれをやりますか! と切り替えることができますから

今、世の中全体が二極化していること、人との繋がりが希薄になっていること、SNSで心ない言葉が飛び交うことが気になっているという有加里さん。マインドフルネスの大切なエッセンスとして「思いやりや共感、慈しみの心」があります。その気持ちが世の中に循環するためにも、マインドフルネスを少しでもたくさんの人に知ってほしいと願っています。

「日常生活で生きづらさを感じている方々、そして気づかずにストレスを抱えてる方々に、こんな考え方があるんだよ、いくつになってもいつからでも人は変われるんだよ、私がそうだから、ということをこれからも伝え続けていきたいなと思っています」