ビジネスパーソンのための究極の武器、メディテーション。【連載③】

キャリア③起業家として
こんにちは、Melonの橋本です。この連載ではビジネスパーソンにとってメディテーションやマインドフルネスがどのような場面で効果を発揮するのかを、個人的なキャリアを通じてご紹介しています。初回では投資銀行での経験、次の回ではヘッジファンドでの経験を紹介させて頂きました。今回は、現在進行形になりますが起業家としての経験をご紹介してみたいと思います。
とは言うものの、起業準備を開始したのは昨年末になりますので、正直、起業家と名乗るのもおこがましいと感じています・・・。まだまだ事業も本格的には立ち上がっておらず、課題は山積み、かつその山はどんどん大きく膨らんでいきます。想定してはいましたが、いざ事業の立ち上げを経験してみると痺れることの連続で、精神的にもかなり振り回されてきました。また現時点では自分に給与を出す余裕はありませんので、貯蓄を食い潰している状態です。ある程度、安定するまでは止むを得ないと思ってスタートしましたが、いざその立場に立ってみると起業をした諸先輩方の不安や苦労がリアルに肌で感じられます。
このような状態で、どこまでメディテーションを通じてマインドフルに活動することができるのか、当初から自分自身で人体実験をするつもりでいました。メディテーションは事業立ち上げ前から継続していますが、特に会社を設立してからは1日も欠かさずに毎朝10〜20分程度は座るようにしてきました。正直、毎日時間が足りないので、10分の瞑想の時間を確保するのはハードルが高いと感じたこともありました。それでも継続してきた結果、精神的にはかなり安定を維持しながら仕事を続けることができています。主観的にはこの1年間でメンタルを崩しそうになったことは一度もなかったと思います。もちろん考えなければならないことや不安は無数にあり、ふと気がつくと白昼夢を見ていたり、様々なことを妄想していることはあります。しかし一方で、その波に飲み込まれず、自分の感情や思考をメタ認知できているとは思います。またそのような時に感じる身体感覚にもかなり敏感になっており、それがネガティブな反応であった場合、呼吸に意識を向けマインドフルな状態に持っていくことができるようになりました。起業の経験は初めてですので、マインドフルな心の状態で起業をすることと、そうでない場合を比較することはできません。それでも主観的にはマインドフルネスは非常に使える「ビジネスパーソンにとっての最強の武器」だと感じられています。またMelonに来てくれている友人の起業家や経営幹部の人たちも同じような効果を感じてくれているようです。
これまでの連載でご紹介してきましたが、個人的なキャリアを通じて大きなストレスがかかる環境で仕事をしてきました。この経験の中で、マインドフルネスは本当に効果があると断言できるようになりました。それは論文で客観的なエビデンスが証明されていること以上に、自分の経験により主観的に感じられている事実です。これは言葉を聞いて頭で理解するのではなく、メディテーションの実践を通じて初めて腹落ちする感覚だと思います。まだその効果に懐疑的な方もいらっしゃるかもしれないですが、是非騙されたと思って2ヶ月継続して頂きたいです。Melonでマインドフルネスに出会い、3ヶ月通って頂いた為替トレーダーのお客様いわく「こんなにコスパ最強のツール、マインドフルネスをやらない理由が分からない」とのことです。是非お試しあれ。