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瞑想体験

 この記事では私自身が瞑想している時の感覚を共有してみたいと思います。これまで初めて瞑想を体験した方に話を聞いた中では、自分のやり方が正しいのか分からないという感想があるようでした。そこでこのブログを通じてご自身でやられている瞑想が感覚的に正しいのかというイメージを持って頂けたらと思います。

 自分がルーティーンにしているのは朝起きてから朝食後、もしくはコーヒーを飲んだ後の瞑想です。定期的に時間が確保しやすいのと、起床後は疲れが溜まっていないため集中しやすいためです。家の中でも比較的静かで、陽の光が当たる場所を確保すると良いかもしれません。日光がセロトニンの代謝を促し、体内時計をリセットしてくれるからです。

 軽いストレッチをした後に、座布団の上に胡座をかいて目を瞑ります。自分は股関節が堅く、胡座が苦手なのでお尻の下にクッションを敷いています。普通の椅子に座っても問題ないと思います。背筋を伸ばし、坐骨から頭頂まで1本の軸が通っているイメージ、もしくは頭の上から糸で引っ張られているイメージでリラックスして下さい。目は軽く閉じるか、半分閉じて1mくらい先を眺めます。

 瞑想を開始した直後はまだ心拍が高かったり、呼吸が早かったりするので、意識的に呼吸のスピードを落とします。深呼吸をしたい人は数回しても良いでしょう。深呼吸をすると副交感神経が優位になり、脈拍も落ちてきてリラックスできます。日によりますが、身体の一部にコリや痛みがある時はゆったりと呼吸をしながら、その部位に注意を向けてみましょう。どのようなコリ、痛みなのか心で観察した後に、緊張している箇所を緩めてあげます。意外とそれだけでも楽になったりします。

 準備が整ったら自らの呼吸に意識を向けます。空気が鼻を通じて肺に入る感覚、胸やお腹が膨らむ感覚を感じてみましょう。呼吸のスピードや深さにも気づくかもしれません。正解はないですが、自分の感覚的には波の上を漂っているイメージ。集中できていると呼吸と心拍の波の上にいる感覚があります。

 自分の場合、大体このあたりから雑念がやってきます(笑)日によって違いますが、あまり集中していない時は無意識に考え事(主に仕事のこと)をしていて、気づいたら事業計画を練っていたりします(苦笑)集中力が高い日は、意識が逸れた直後に気づくので軌道修正も速いです。瞑想を継続していくと、この気づくスピードが次第に速くなっていくのが体験できるでしょう。瞑想の効果の一つは自己認知機能の向上なので、この効果を実感すると納得できるかもしれません。

 一番集中できている時は、自分が感覚だけの存在になります。言葉で説明すると難しいのですが、感覚(視覚、聴覚、触覚など)を感じても、それをきっかけに考え始めたり、頭でそのことに意味付けをしなくなるイメージ。その世界では時間を意識することはありません。ただ感じ続けている状態が気持ち良いです。この感覚を一度感じるとまた体験したくなるかもしれませんが、それに執着すると逆にその状態に至ることは難しくなると思います。禅の世界でも言われることですが、何かを期待し過ぎて瞑想を行うというのは本来の姿ではないようです。

 毎日瞑想をしていると自分自身が感じていることや考えていることに敏感に気づけるようになります。ネガティブなことやポジティブなこと、それを感じている自分、他者との関係性も、メタ認知できるようになるかもしれません。この気づいてる感覚がマインドフルと呼ばれている状態だと思います。興味を持たれたら是非試してみて下さい。瞑想、楽しいですよ!