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について

 この記事では脳の仕組みと、ストレスに晒された時の脳の反応を解説します。またそのような状況にどう対応することができるのかをご説明したいと思います。

 人間の脳には様々な部位がありますが、ここで最初に取り上げたいのは「扁桃体」という部位です。扁桃体はヒトを含む高等脊椎動物の脳の奥に存在するアーモンド形の神経細胞の集まりで、情動(感情)反応の処理と記憶に主要な役割を持つ原始的な部位とされています。進化の過程において、動物が生存していく上で、特に恐怖を感じる時に大きな役割を果たすようになりました。動物にとっては、痛い思いや嫌な思いを避けるということは、生命を生きながらえさせるもっとも手っ取り早い手段であったためです。その後、喜びや楽しさなど他の感情もつかさどるようになったと考えられています。

 現代社会では人間が生存していく上での安全性は既に確保されていると言えます。しかし過去に起きたネガティブな出来事の記憶や、将来の不安を繰り返し感じることで、実際にはその出来事が今は起きていないのにも関わらず、扁桃体はネガティブなメッセージを発し続けることになります。これが継続すると些細なきっかけでも扁桃体が反応しやすくなってしまうと考えられています。扁桃体が活動的になると副腎と呼ばれる臓器にメッセージが伝えられ、そこからコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されます。また交感神経を緊張させ、血圧や心拍数の上昇、発汗などの反応が引き起こされます。

 一方でこの扁桃体をコントロールしている部位があります。それは前頭前野(前頭前皮質)という脳の前方にある比較的新しい部位です。前頭前野はヒトをヒトたらしめ、思考や創造性、理性を担う脳の最高中枢であると考えられています。この部位の大脳に占める割合は進化した哺乳動物ほど大きくなっており、ネコで3.5%、イヌで7%、サルで11.5%、チンパンジーで17%であるのに対し、ヒトでは進化の過程で29%を占めるに至りました。社会のルールの中で生きている人間は前頭前野を使うことで、原始的な欲求や感情を抑え、バランスを取り生きていくことができています。これに対して、前頭前野の活動が低下している脳では些細な出来事で怒りを爆発させてしまったりすると考えられています。これが所謂キレてしまった状態と言えます。

 それではどうすれば前頭前野を鍛えられるのか?その方法の一つがマインドフルネス瞑想です。最新の脳科学の研究で、瞑想をすることで前頭前野が扁桃体をコントロールする力を高めることができると分かってきました。瞑想を継続することで脳の形自体が変化し、特定の状況における脳の反応が変化することも知られています。(脳の可塑性)脳のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、このように瞑想が持つポジティブな効果は次第に明らかになってきています。2600年前から人類が行ってきた瞑想が、実は脳科学で効果が証明されたトレーニングだったと考えると興味深いですね。人類の叡智に感銘を受けます。このブログでは瞑想と脳科学の解説を引き続きご紹介していきます。

 今回の旅の1番の目的であるNYのメディテーション(瞑想)事情についてアップデートしたいと思います。日本を出発する前に西海岸と東海岸でどのようなプレーヤーがいるかざっくり見てきましたが、サンフランシスコやロサンゼルスよりNYの方が多くの店やスタジオがあると感じていました。実際に回ってみると、それぞれ昔からある宗教(主に仏教)をベースにしたスタジオは一定数あるのですが、新興系(と私が呼んでいる)の宗教性よりもマインドフルネスやエビデンスを強調したスタジオはNYの方が多かったです。理由は不明ですが、一番考えられるのは環境とストレスレベルなのかもしれません。SFやLAは比較的いつも天気が良く、中心部から近いところにも公園や緑が多くあります。またビーチまでのアクセスも良く、リラックスしやすい環境にあると言えます。一方でNYの特にマンハッタンの中は人口密度が高く、交通量も非常に多いです。心なしか人々の歩くスピードも速く、無意識に私もハイピッチな街の雰囲気に圧倒されてしまいました。また世界のビジネスや金融の中心ですので、働いている人は常に非常に大きなプレッシャーを抱えて競争しているはずです。おそらくこのような理由で心の安らぎや脳のメンテナンスを必要としている人達も多いのではないでしょうか。

Inscape

 今回見てきた中で特に注目したのはMNDFLとInscapeというスタジオです。MNDFLは従来からある瞑想のトレーニングを、宗教色を薄くし、おしゃれなスタジオでカジュアルに楽しめるというものです。既にマンハッタンに2拠点、ブルックリンに1拠点スタジオを構えており、アプリやネットでのサービスも提供しています。Inscapeは少し変わっていて、スタジオの中に特殊なドームを設けて、その中で録音された音声ガイダンスが流し、照明も内容に合わせて変化させていくものです。こちらの方が没入感はありましたが、通常のマインドフルネス瞑想というよりは軽いトランス状態に入るための仕組みという印象を受けました。(セッションの前に大麻から抽出したCBDオイルというサプリメントを摂取するオプションもあります。)

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MNDFL in Williamsburg Spacious and quiet!! #mndfl #mndflnyc #brooklyn #williamsburg #meditation #mindfulness #nyc #newyork

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 これらのスタジオを見学し、体験してきて感じたポイントはいくつかあるので簡単にまとめてみます。まず客層ですが、MNDFLに関しては80〜90%が女性でした。店の雰囲気やブランドも柔らかいイメージで、全体的に明るく観葉植物や木製の設備が多く自然を感じるような内装になっています。自分が参加した3セッションの稼働率は20~30%でしたが、おそらく時間帯や曜日によってかなり変わってくると思われます。プログラムはBreath(呼吸法)、Emotion(感情)、Sleep(睡眠)などニーズに応じて10種類程度が用意されており、それぞれに得意とする分野を持つインストラクターが担当します。どのインストラクターも特徴があるので、お客さんは自分と相性の良い先生を選ぶのではないでしょうか。スタジオをオープンして3年半ほど経つようですが、自分が参加したセッションでも初めて参加するという方が数名はいました。Inscapeの方は若干男性が多く、店の雰囲気はMNDFLよりは暗めでミステリアスな印象を受けました。プログラムは音声ガイダンスですが、設備などを案内してくれる男性と少し話すことができました。平均的なセッションの参加人数は15名程度と言っていましたが、自分が参加した2回のセッションではMNDFLと同じく20~30%という印象でした。お客さんでリピートをする人の中には「ナチュラル・ハイ」(アルコールやドラッグを用いずに、意識が高揚する状態)にハマっている人もいるそうです。両者ともターゲット顧客が明確に分かれており、実際に来ている客層も異なっていたので面白いと感じました。

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MNDFL @Greenwich, NYC Cozy studio and super friendly instructors. “Breath” program was easy to try for beginners. I must go to the ones in Midtown and Brooklyn. #mndflnyc #mndfl #nyc #newyork #meditation #mindfulness #greenwich #brooklyn #midtown

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 価格帯は両方とも1回30~45分のセッションで20~30ドル程度、1ヶ月無制限の会員料金は$150~170ドルです。全体的に物価が高いマンハッタンの中にしては比較的安く感じられましたが、稼働率があまり高くないので、これ以上価格を上げることは難しそうです。どちらも広めのラウンジスペースを設けてあり、お茶などを自由に飲むことができます。個人的にはMNDFLのラウンジスペースは開放感や落ち着ける雰囲気があるので好きでした。メディテーションをビジネスとして考えた時のボトルネックになるのが、顧客体験の中にいかに付加価値を感じて貰えるかという部分です。基本的には脳の筋トレですので、効果を明確に感じられるようになるまで数週間は必要だと思いますが、そこまで継続する前に諦めてしまう人が多い可能性があります。例えば、ヨガであれば終わった後に身体がすっきりしたという感覚を持って貰いやすいと思いますが、瞑想はその感覚が最初は薄いのではないでしょうか。そのため継続して貰えるための仕掛け作りが必要なのかもしれません。Inscapeは没入感や非日常性を感じられる仕組みを付加価値にしようとしていると感じた一方で、MNDFLはスタイリッシュなカフェのような落ち着ける空間を付加価値として提供しようとしていると感じました。

 私がゴールに掲げている「メディテーション文化を創る」という価値観を前提とすると、「瞑想はいつでも、どこでも、だれでも行える脳の休息方法」でなければならないと考えています。従って究極的には特別な設備など必要ないのかもしれません。一方で日本ではまだほとんどの人は瞑想を日常的には行っていないのが現状です。この理想と現実をいかに埋めていくかが私たちに課せられたミッションと言えます。まだ誰も正解を知らない世界に飛び込んでいくことになりますが、これこそやり甲斐のあるチャレンジと感じています。

 土曜日の昼にチャイナタウンで飲茶を食べようと思い、ホテルからタクシーに乗ったところ、パスポートとクレジットカードを忘れたことを思い出し、ホテルに戻ってもらいました。運転手さんのホテルの下で待っててくれるという言葉に甘えて、10分程待たせてしまったのですが、嫌な顔ひとつせずニコニコと話しかけてきました。最初はマンハッタンの道路工事の多いことと、そんなに公共工事は必要ないはずだという話から始まり、税金や政府の話になりました。NY州にアマゾンを誘致する計画が地元住民の反対に遭い撤回を余儀なくされたことにも触れ、これ以上金持ちが増えたらますます地元住民の生活が苦しくなるとのことです。この数年の賃料の上がり方はクレイジーだし、こんなことがいつまでも続くことは絶対にないと。(ちなみに現在のマンハッタンの平均的なアパートメントの大きさは65平米、賃料は46万円程度のようです。)金持ちは20部屋もある大きな家を買い、車や服や必要ないほど買い込み、本当に大切なことをおろそかにしている、仕事は生きるための手段なのに仕事をするために生きてる奴が多い、本当に大切なのは家族と友人と人生で得られる経験だ等、耳の痛い点も多々ありましたが含蓄に富んだ話を聞くことができました。彼は長くマンハッタンでタクシードライバーをしているようですが、昔はオランダでベジタリアンのレストランを経営していたらしいです。しかしお金が貯まった後はヨーロッパ中を旅して使ってしまって、金を貯められないのが俺の問題だと。とてもナイスなドライバーさんで彼が話していた価値観が滲み出るような人柄でした。自分が新しいビジネスの立ち上げ準備のためにNYに来ていることを伝え、座禅やメディテーションを日本人がほとんどしていないと言うと驚いていましたが、最後はGood Luck!と笑顔で見送ってくれました。わずか15分の乗車でしたが、自分のプロジェクトの社会的な意義を再確認できる時間でした。


 こんにちは。このブログを書いているダイスケです。4月9日に日本を発ち、サンフランシスコとロサンゼルスを経て、現在ニューヨークに来ています。出張の目的は米国のメディテーション(瞑想)市場の調査と人に会うことですが、これまで感じた雑感を記憶がフレッシュなうちに記録に残しておこうと思います。まとまりの無い駄文になりますが、悪しからず。。

 サンフランシスコに大学生の時に初めて来た時は、天気の良さやオープンな雰囲気に素直に感動しましたが、年月を経て改めて来ると色々感じることも変化していきますね。今回は2017年のGWに家族旅行で来て以来、2年ぶりになります。その時は完全にプライベートの旅行だったので、見ている視点も違い、単純比較は難しいかもしれませんが、以下は感じた変化です。

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The journey has begun. #sanfrancisco #goldengatebridge #crissyfield #meditation #mindfulness #anchormeditation #withinmeditation

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 今回の訪問の目的であるメディテーション(瞑想)スタジオも回りましたが、面白いことに新興系のスタジオはあまり多くないようでした。この数年の間で、Calm(https://www.calm.com)やHeadspace(https://www.headspace.com)などの瞑想アプリが誕生して、大きく市場が成長したので、新しい業態のスタジオが増加しているのかと思っていましたが、西海岸ではリアル店舗はまだあまり盛り上がっていない印象を受けました。以下、こちらで訪問したスタジオをご紹介します。

 一つ目の訪問はAnchor Meditation(https://www.anchormeditation.com)というスタジオです。ここは自社でスタジオ運営を行なっており、20名程度のインストラクターがいるようです。私が参加したのは平日の18時から45分のクラスで、30歳くらいの女性のインストラクターがガイドを行なっていました。Breathwork Meditationという呼吸のトレーニングをメインに行うクラスで、参加者は用意された1畳程度のクッションに横になり、アイピローをして、なぜか両手に石を握らされます。レッスンがスタートすると比較的ハイピッチの音楽が流れ、腹式と胸式で2段階に口で息を吸い、一気に吐くということを繰り返します。私は通常は鼻呼吸をしているため、喉が乾燥して咳き込みそうになってしまいました。実質的に30分程度のセッションでしたが、時差ボケもあり途中で意識が飛んでしまいました。途中でアロマをスプレーしたりと、かなり刺激が多く、これはメディテーションなのだろうかと疑問も沸きましたが、20名程度の定員に10名強の参加者がいたので比較的人気はあるのかもしれません。8割が20〜30代の女性のお客さんでしたが、30代の男性のお客さんもいらっしゃいました。

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Anchor Meditation @SF #anchormeditation #sanfrancisco #meditation #mindfulness #breathingexercises #breathingtechniques

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次に訪問したのはWithin Meditation(https://www.withinmeditation.com)というスタジオです。こちらは(おそらく)自社のスタジオは運営しておらず、他の会社が運営するスタジオをシェアする形でレッスンを提供しています。一部のクラスはWeworkのオフィスでやっているようです。またオンラインのクラスも提供しています。私が参加したクラスは平日の朝8時30分スタートの出勤前の時間帯で、参加したのは私を含め3名、私以外は女性でした。インスタクターの女性はもともとヨガをフリーランスで教えている方で、マインドフルネス瞑想に興味を持ったため勉強したと言っていました。内容は比較的スタンダードなマインドフルネス瞑想で、座った状態で自分の身体、呼吸、周りの環境に順番に意識を向けていくといったものです。私が日本で経験しているものに近かったので、英語でのガイダンスもすんなり受け入れることができました。個人的にはAnchor Meditationよりこちらの方が好きな方法でした。

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Within Meditation @wework Great vibes in Montgomery office. #withinmeditation #meditation #mindfulness #sanfrancisco #selfcompassion #gratitude #wework

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 他にもいくつか見てみたのですが、しっくりくるスタイルのものが見つからなかったため、SFではこの2ヶ所しか実際に体験することはできませんでした。1日半のSF滞在を終えて、翌日は別件でロサンゼルスに向かいました。以上、殴り書きで恐縮ですが雑感です。

 この記事では実際に瞑想をしてきた経営者や有名人についてご紹介します。ここでご紹介する方々はそれぞれの分野で圧倒的な結果を残してきていますが、その活躍の分野は多岐に渡り、特定の職種に偏っているということはなさそうです。瞑想は技術的、専門的なエリアで効果を発揮する訳ではなく、より根源的に人間が持っている力を発揮するためのツールなのかもしれません。

 おそらく瞑想を実践していた有名人で日本でも一番知られている人物はAppleの創業者、故スティーブ・ジョブズ氏と言えるでしょう。ジョブズ氏は養子として育てられ、大学を中退した後にインドへ渡ります。そこで仏教に傾倒し、カリフォルニアに戻った後、曹洞宗の禅僧である鈴木俊隆を導師としてサンフランシスコで禅を学びました。そこから瞑想に目覚め、2011年に亡くなるまで瞑想を実践したと言われています。ジョブズ氏の言葉でマインドフルネスと瞑想の本質を突いたフレーズがあるのでご紹介します。

“If you just sit and observe, you will see how restless your mind is. If you try to calm it, it only makes it worse, but over time it does calm, and when it does, there’s room to hear more subtle things – that’s when your intuition starts to blossom and you start to see things more clearly and be in the present more. Your mind just slows down, and you see a tremendous expanse in the moment. You see so much more than you could see before. It’s a discipline; you have to practice it.” 

「ただ座って観察するだけで、あなたは自分の心がどれほど落ち着いていないに気づくでしょう。無理に落ち着かせようとすると悪化するだけですが、時間が経てばやがて落ち着き、些細なことに気が付くことができるようになります。 -それはあなたの直感が花開き始め、物事がよりはっきりと見え始めるようになる瞬間です。そしてもっと今を生きることができるようになる瞬間です。あなたの心は動きはただ穏やかになり、今という時間の中に途方もない広がりを発見します。そこではこれまでに見ることができたものより遥かに多くのものを見ることになります。そこに至るためには規律が必要で、練習をする必要があります。」

 次にご紹介したいのは世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者、レイ・ダリオ氏です。彼のファンドの2018年時点での運用資産は1,247億ドル(13.7兆円)で、パフォーマンスも非常に高いことで知られています。彼は自身のFacebookで自分が成功した1番重要な要因を挙げるとすると、それは瞑想であると述べています。ダリオ氏は人間が成長するのを妨げる要因は自身のエゴであり、彼のファンドでは投資判断をするにあたり、人間の感情やエゴを徹底的に排除し、投資アイディアの精査を事実と論理性を元に行うとしています。人間の欲望や恐怖が支配するマーケットにおいて、瞑想を通じて冷静で正しい判断を積み重ねてきたことが、彼のファンドのパフォーマンスに反映されているのでしょう。

 日本で瞑想を行っていたことが知られている有名人では先日、選手引退を発表したイチローが挙げられます。ニューヨーク・ヤンキースでチームメイトだったデレク・ジーター選手はイチローが試合前に瞑想を行っていたと述べています。誰よりも早くクラブハウスにやってくると入念なストレッチを行い、その後20〜30分の瞑想を行っていたようです。このルーティーンが終わると完全に試合モードにスイッチが入り、彼の中には誰も入り込むことができないと言っています。イチロー選手の輝かしい成績の一端を瞑想が担っていたのかもしれません。

 他にも以下のような様々な有名人が瞑想を実践したと言われています。瞑想を続ければ一流のパフォーマンスを上げられるとは限りませんが、何らかの形で彼らのパフォーマンス向上に役立っていた可能性は否定できないと言えそうです。

以下、順不同
ビル・ゲイツ
マイケル・ジョーダン
タイガー・ウッズ
ノバク・ジョコビッチ
マーク・ザッカーバーグ
リチャード・ブランソン
ヒラリー・クリントン
マイケル・ジャクソン
レディ・ガガ
リチャード・ギア
アンジェリーナ・ジョリー
ジョージ・ルーカス
クリント・イーストウッド
松下幸之助
稲盛和夫
市川海老蔵
長嶋茂雄
本田圭佑
長谷部誠
etc.

 この記事では瞑想をしたことがない方を対象として、基本的なマインドフルネス瞑想の方法や効果について説明したいと思います。宗教的な要素は一切なく、初めての方にも試して頂きやすいメソッドですので、この記事を読み終わりましたらぜひ一度トライしてみて下さい。少しだけマインドフルネスや瞑想のイメージが変わるかもしれません。

 このエクササイズはマサチューセッツ大学医学部名誉教授のジョン・カバットジン氏が考案したマインドフルネス・ストレス低減法で使われている瞑想方法が基礎となっています。簡単に説明すると、呼吸に意識を集中することで、頭から湧き出てくる様々な考えを手放し、今この瞬間に感覚を向けることができるようになります。最初は色々な考えが頭に浮かんでくるため、集中することが難しいかもしれませんが、それを否定的に感じる必要はありません。意識が呼吸から離れてしまったことに気づけたら、そっと自然に意識を戻してあげるだけで大丈夫です。これにより徐々に自己認知能力が高まっていきます。

 以下はジョン・カバットジンの著作、「マインドフルネス・ストレス低減法」からの抜粋です。

1. あおむけに寝るか、あるいは椅子に座るか、どちらか楽な姿勢を選んでください。座る場合は、背筋をまっすぐに伸ばし、肩を落として、肩の力を抜いてください。
2. 目を閉じたほうが気持ちいいと思う人は、目を閉じてください。
3. 息を吸い込んだときは静かにふくらみ、息を吐いたときは引っこむのを感じながら、腹部に注意を集中してください。
4. まるで自分の呼吸の波乗りをしているように、息を吸いこんでいるあいだも、息を吐きだしているあいだも、呼吸のすべての瞬間に注意を集中してください。
5. 自分の心が呼吸から離れたことに気がついたら、そのたびに呼吸から注意を反らせたものは何かを確認してから、静かに腹部に注意を戻し、息が出たり入ったりするのを感じとってください。
6. 心が呼吸から離れてほかのことを考え始めるたびに、呼吸に注意を引き戻すのがあなたの仕事です。どんなことに気を取られようとも、そのたびに注意を呼吸に引き戻してください。
7. このエクササイズを毎日都合のいい時間に15分間行ってください。気乗りがしなくとも、とにかく1週間続け、生活の中に瞑想法を組み入れることによって、どんなふうに感じるかを観察してください。また毎日一定の時間を何もせずに自分の呼吸にだけ集中してすごすということについて、どんなふうに感じているかを意識してください。

 おそらく一部の方は「なんだ、これだけか。」と思うかもしれません。基本のトレーニングは実際にこれだけなんです。しかしいざやってみると、その難しさと面白さに気づくかもしれません。普段は自分の心がいかに自分の意図と関係なく、オートパイロット(自動運転)状態になっているかに気づく方もいるでしょう。瞑想の目的は、このオートパイロット状態から抜け出すことにあります。脳科学の言葉ではこの状態をデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼び、DMNのエネルギー消費量は脳の全エネルギー消費量の60〜80%を占めると言われています。DMNから抜け出すことにより、積極的に脳を休息させることができるようになることが瞑想の効果と言えるでしょう。

 「マインドフルネス・ストレス低減法」ではこの瞑想を毎日15分行うように推奨していますが、忙しい生活の中でその時間を作るのは難しいかもしれません。個人的には1日3分だけでも呼吸だけに意識を向ける時間を作れれば、最初のステップとしては十分だと思っています。張り切りすぎて継続できなくなってしまうと元も子もありません。気負わずに毎日続けられる時間から始めることをお勧めします。脳も筋肉と同じ細胞とタンパク質でできています。筋トレの成果が1日で出ないのと同じように、瞑想の効果が明確に感じられるようになるまで数週間かかるかもしれません。それでも興味を持たれた方は騙されたと思って始めてみて下さい。あなたの世界が変わるかもしれません。

 近年マインドフルネスに対する関心は高まり続けています。この記事ではマインドフルネスに基づいた治療や介入の効果についての研究をご紹介したいと思います。

 この分野の研究は直近の10年ほどの間に急増してきています。特に現在広く普及しているマインドフルネス・ストレス低減法(Mindfulness-Based Stress Reduction, MBSR)とマインドフルネス認知療法(Mindfulness-Based Cognitive Therapy, MBCT)に関して、数多くの研究がなされてきました。これらの研究結果をまとめたメタアナリシス(複数の独立した研究結果を統合する統計的方法)についていくつかご紹介したいと思います。

 2015年にClarkeらはうつ病の再発防止に関するメタアナリシスの結果を発表しました。(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25939032) この分析は29の論文と、それらの研究に参加した2,742人が対象となりました。結論としては、MBCTを含む複数の認知療法を受けたグループは、12ヶ月後におけるうつ病の症状の再発リスクが22%減少していました。これは多くの研究結果を統合した分析なので、マインドフルネスによる効果は科学的に認められたと言うことができそうです。

 次に2017年にHiltonらによって発表された慢性疼痛に関するメタアナリシスをご紹介します。(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27658913)755の研究から38をランダムに抽出し、3,536人を対象とした分析の結果、マインドフルネス瞑想を行ったグループは有意に慢性疼痛が緩和されていました。これらの研究に参加した患者さんは線維筋痛症、背部痛、関節リウマチなど様々な疾患による痛みに悩まされていた方々ですが、特にうつ病の症状の緩和とQOL(生活の質)の向上に効果が見られました。

 最後に2015年にKhouryらによって発表された、健常人を対象としたメタアナリシスをご紹介します。この分析ではMBSRに関する研究を含む676の論文から29件を抽出し、887名が対象となりました。この結果、MBSRはストレス、うつ病、不安や苦痛を軽減し、健康な人の生活の質を改善するのに中程度の効果があることが確認されました。

 以上は近年発表されている多くの研究結果のほんの一部です。マインドフルネスが本当に有効なのかまだまだ懐疑的な方も多いと思いますが、ご理解のお手伝いになれば幸いです。このブログではマインドフルネスや瞑想の最新の研究結果をどんどんご紹介させて頂きます。

 ブログ最初のテーマは「瞑想のリバイバル」を取り上げようと思います。瞑想と聞いて思い浮かべるイメージは人によって様々なのではないでしょうか。怪しげな新興宗教の儀式からスポーツ選手が試合前などに行なっているものまで、一般的には良いイメージや悪いイメージが混在していると思われます。改めてWikipediaで瞑想の定義を調べてみると、以下のような説明がなされています。

「瞑想(めいそう、英:Meditation)とは、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、心を静めて無心になること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすことである。この呼称は、単に心身の静寂を取り戻すために行うような比較的日常的なものから、絶対者(神)をありありと体感したり、究極の智慧を得るようなものまで、広い範囲に用いられる。」(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/瞑想)

 これを読む限り、実際に一般的に認知されているのと同様にかなり広い意味を持つ言葉のようです。瞑想を意味する英語、“Meditation” という言葉はもともとラテン語のmeditatioに由来していて、ローマ時代のmeditatio も「精神的および身体的な訓練・練習」全般を意味していたようです。従って、本来の「瞑想」は必ずしも宗教的な文脈の中で捉えられてきた訳ではないのですね。

 しかしながら人間の歴史の中では、瞑想は各地の宗教と深く結びつき実践されてきました。その目的や方法は各宗教、宗派によって様々で一概に括れるものではないようです。瞑想という言葉の意味が曖昧に感じられるのは、このようにどの地域、国、時代、宗教かによって具体的に意味することが異なってくるからなのではないでしょうか。日本人であればお寺での座禅を思い浮かべる方も多いかもしれません。要するに「瞑想」とは目を閉じ、心を静めて神に祈ったり無心になる「行為」を指すものであり、それ以上の意味は文脈によって変わってくるもののようです。

 少し話が逸れますが、近年になり世界的に宗教離れが進行していると言われています。実際に日本ではお寺の檀家数は減少していますし、米国でも伝統的なキリスト教を信仰している人口は減少傾向にあると言われています。そうなると宗教的な文脈の中で行われてきた瞑想という行為自体も減少傾向にあるのかもしれません。現代人は裏付けが取れず、科学で説明できないことを排除しつつあることも理由にありそうです。

 このような時代の流れの中で面白い現象が近年起きつつあります。それは「瞑想を科学的に研究・分析・理解する」ということです。本来、水と油のように扱われてきた瞑想と科学の関係が変わりつつあるのです。実は昨今ブーム的に取り扱われる言葉、「マインドフルネス」も脳科学や心理学の一環として、1970年代から研究が進められてきました。その結果、この10〜20年で非常に多くの研究結果が発表されています。また既に米国では一部の精神疾患や痛みなどの治療にマインドフルネス瞑想が取り入れられ、有用な治療手段として認められつつあります。

 これが近年起きつつある「瞑想のリバイバル」の背景にある流れだと考えられます。一部のアスリート、経営者、知的プロフェッショナルの方達は既に瞑想を実生活に取り入れながら、その効果を実感されているようです。次回からのブログでは具体的な瞑想方法などを紹介させて頂ければと思います。

 こんにちは。The Melon代表の橋本です。友人に勧められて、Wordpressを始めました。まだスタートして4時間位なのですが、見よう見まねで試行錯誤しています。もともとITに強いわけではないので、これから勉強しないとですね。

 そう言えばインターネットが普及し始めた2000年前後、当時高校生だった私も初めて家にPCが設置され、新しいオモチャにワクワクしたものです。確かホームページの作り方サイトをみて、なんちゃってHTMLプログラミングをしていたのをふと思い出しました。

 時代は変わり2019年、テクノロジーは凄いスピードで進化してきましたね。私のような素人でも多少は見栄えのするホームページを数時間で作れるようになったと考えると感慨深いです。

 こちらのサイトではまだ一般の方々にはよく知られていない脳科学の世界や、科学に裏付けられたマインドフルネスや瞑想に関する情報を発信していくつもりです。一昔前までは瞑想というと新興宗教などとの関わりから一般的には怪しげなものとして認知されてきたように思います。しかし時代は代わり、現在では身体や心に良い影響があるものとして受け入れられつつあるようです。まだ完全には解明されていない脳の世界を皆様と一緒に探求していけたらと思っております。